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12月16日-03号

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  1. 糸満市議会 2002-12-16
    12月16日-03号


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    平成14年第8回糸満市議会定例会会議録平成14年12月16日出席議員 27人1番 新 垣   新 君   2番 徳 元 敏 之 君3番 奥 田 末 吉 君   4番 上 原   勲 君5番 賀 数 武 治 君   6番 照 屋 正 清 君7番 前 原   晃 君   8番 奥 村 幸 巳 君9番 長 嶺 一 男 君   10番 長 嶺   實 君11番 喜 納 正 治 君   12番 金 城   勉 君13番 玉 城 朗 永 君   14番 玉 城 隆 一 君15番 東 江 光 野 君   16番 大 城 健 福 君17番 照 屋 仁 裕 君   18番 玉 城 和 信 君19番 大 城 美智子 君   20番 新 垣 安 彦 君21番 砂 川 金次郎 君   22番 菊 地 君 子 君23番 浦 崎   暁 君   24番 玉 城 英 明 君25番 當 銘 孝 男 君   26番 伊 礼 哲 雄 君27番 大 城 正 行 君欠席議員  なし 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席したものは、次のとおりである。市  長 山 里 朝 盛 君   助  役 長 嶺 輝 一 君収入役  上 原 健 市 君   教育長  金 城 政 安 君                 総務企画水道局長 仲 門 用 孝 君   部  長 山 川 国 正 君市民部長 上 原 裕 常 君   福祉部長 上 原   悟 君農水産商工部  長 玉 城 一 春 君   建設部長 国 吉 真 光 君                 教育委員会消防長  金 城 安 秀 君   総務部長 慶留間 清 栄 君教育委員会指導部長 上 原   武 君本日の議事日程日程第1 一般質問――――――――――――――――――――――――――――――(開議宣告午前10時02分) ○議長(大城正行君) これより本日の会議を開きます。―――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(大城正行君) △一般質問を行います。質問通告表により、順次質問を許します。 ◆23番(浦崎暁君) おはようございます。一般質問に入る前に、一言ごあいさつを申し上げます。 私は、市民の温かい御支援に支えられて本市議会に送り出されて、はや1年が過ぎました。これからも市民の暮らしを守り、21世紀の糸満市の持続的発展、糸満市の可能性を一層高めるためにヌチカジリ頑張る決意であります。 それでは、件名1、子育て支援・医療・福祉行政について、小項目1、乳幼児医療費無料化制度小学校就学前までの拡大について、一般質問を行います。 私が、議員になって初めての昨年12月定例会の一般質問。その冒頭質問は、本件名と同様、乳幼児医療費無料化制度小学校入学前まで拡大することについてでした。初めての一般質問の冒頭になぜこの制度拡大について質問したかというと、日本共産党、私の選挙公約であると同時に、日本の将来、国勢を揺るがす深刻な少子・高齢化問題を受けとめたことでした。少子・高齢化問題は、子供の出生率の低下や平均寿命の伸長を原因として、人口に占める将来の日本社会を担う子供たちの割合が減り、お年寄りの割合が高くなることを示します。少子化問題解決について述べますと、男女がともに子育てに責任が果たせるような職場の労働条件、雇用に関するすべての面での男女平等、男女ともに安定した雇用の保障などが実現されなければなりません。しかしながら、これらはまだ実現されておらず、これらの問題とともに、保育所入所の待機児童問題など、不十分な保育体制など、子供を産みにくい、育てにくいことが指摘されております。このように、我が国において、子育て世代をめぐる状況は非常に厳しくなっているのが現実ではないでしょうか。日本社会を不安に落とし入れる一つの要因、少子・高齢化問題を解決することは今日の社会において重要な課題の一つです。 乳幼児医療費無料化制度は、乳幼児医療費の無料化を行うことによって、乳幼児の健康保持・増進を図り、その心身の健やかな成長を保障し、子供を安心して産み育てることができる環境整備を図る制度です。まさに乳幼児を持つ親、子供にとっては念願の制度です。同制度は、本来ならば国が制度化すべきです。日本共産党は今年4月、乳幼児医療費無料化法案大綱を発表し、具体的に同制度の実現を呼びかけました。参議院では、去年6月少子化対策推進に関する決議を本会議、全会一致で採択されました。県内での実施の経緯は、1972年の祖国復帰後から新日本婦人の会などの団体が全県的に署名活動を展開し、同年9月には、当時の日本共産党瀬長フミ那覇市議が県内で初めて取り上げました。その後、屋良革新県政のもとで同制度を実現しましたが、西銘保守県政になって廃止、新日本婦人の会などの団体や日本共産党の粘り強い運動で大田革新県政がゼロ歳児の医療費無料化制度を復活し、99年11月から3歳未満児までの無料化が実施され、現在に至っております。 同制度の全国的な動きを見てみると、2001年4月1日現在、全国保団連まとめ対象年齢別実施市区町村数では、通院、入院とありますが、入院だけ見ると、助成の実施が3,249、ゼロ歳児から2歳児までが869、3歳児が280、4歳児が132、5歳児が740、就学前までが1,131、6歳児が20、7歳児が1、小学校3年が4、8歳児が1、小学校卒業が13、中学校卒業が57、18歳年度末が1、未実施がゼロでした。県内では、宮古の上野村が義務教育期間まで、城辺町では5歳未満児まで実施しております。再選した稲嶺知事は、2期目の就任あいさつで、保健・医療・福祉の分野で子供や高齢者、そして障害のある人を初め、県民が安心して活動できる暮らしの確保に努めますと述べ、児童福祉については、多様化する保育ニーズへの対応、児童虐待の防止、母子家庭への支援の充実等、子育て支援を進めるほか、市町村と連携を図りつつ、6歳児までの医療費無料化の検討を進めますと述べ、地元紙でも大きく報じられました。那覇市でも同制度拡大が市当局によって表明され、県の動きと連動し、県内各市町村に波及していきます。本市においても、子育て世代が大勢います。この制度の拡大は、幼い子供を持つ親たちに大きな期待と共感が広がることでしょう。そこで伺います。 県と連携し、乳幼児医療費無料化制度の6歳児までの拡大について、市長の御所見をお伺いいたします。 件名2、生活環境行政について、小項目1、糸洲入り口など数カ所の排水処理について、質問します。 市道糸洲伊敷線の入り口や小波蔵など、その部落から流れる排水が、当時は国道に接続できずに、日常的に排水があふれ、悪臭や害虫が発生し、排水が路上にあふれている状況から、歩行者や自転車、バイクの利用者に大きな支障を来しています。私の母である浦崎豊子市議(当時)が、昨年この問題を取り上げたときに、山里市長は、近々市道認定を行い、その時点で側溝の取りつけ工事にかかる予定でありますと、その間は、たまり水につきましては、清掃作業で対応していきたいと考えておりますと答弁し、改善に向けての姿勢を明らかにしました。部落の生活環境改善はもとより、NAHAマラソンのコースでもあります。同問題の解決に向けて明確な改善時期を伺います。 件名3、自然保護行政について、小項目1、ウミガメ保護について、質問します。 この前、経済建設委員会で、西表島に行政視察を行った際、その雄大な自然、亜熱帯特有の環境を視察し、まさに沖縄の原風景に触れた思いでした。同時に、残された沖縄の自然環境の保全がいかに大事なのかを思い知りました。海洋・海浜自然環境のバロメーターと言われるウミガメの上陸状況、しかしながら、大変残念な報道がありました。日本ウミガメ協議会の全国調査では、東北から沖縄にかけての沿岸には、ウミガメの死骸が多数漂着し、135に上ることが明らかになりました。このことは、日本海域や海洋自然がまさに危機的状況にあることを示しているのではないでしょうか。ウミガメ保護を打ち出している本市において、これまでの市当局者や関係者の多大な尽力があります。それが反映されてか、公共広告機構(AC)が、テレビや新聞で大度海岸でのウミガメ保護をアピールしております。新聞で示されている同広告機構のフレーズを紹介いたします。「タイマイ、アオウミガメアカウミガメ。世界的に絶滅の危機にある3種のウミガメたちが産卵に訪れる浜があります。糸満市大度海岸。この本島南部で最大の産卵地をきれいにして、ウミガメを温かく見守っているのが、近くにある米須小学校子供たちです。ウミガメ保護を訴える看板の設置や、ウミガメの産卵期間に人工ふ化の手伝いや放流なども地域の人々と協力して実現。小さな子供たちの大きな優しさが大度海岸には息づいています」と、うたっております。ウミガメ保護に向けた取り組みが進んでいますが、本市におけるウミガメ保護条例制定に向けた具体的な動き、条例制定に向けた審議会や検討委員会の設置時期を伺います。 件名4、南区公民館に隣接する東側広場の整備について、質問します。 南区公民館の東側広場、そこには同公民館利用者などの車が駐車しておりますが、舗装がされずに公民館利用者からは整備の要求が上がっております。それについての市当局の考え、その必要性、整備するに当たっての関係者や付近住民、利用者との合意形成の徹底を伺います。 以上、演壇からは質問を終わって、自席から再質問いたします。 ◎市長(山里朝盛君) 浦崎暁議員の御質問にお答えいたします。 件名1、子育て支援・医療・福祉行政について、小項目1、乳幼児医療費無料化制度小学校就学前までの拡大についてでありますが、糸満市の将来を担う乳幼児の疾病の早期発見と早期治療を促進し、乳幼児の保健の向上を図ることは、少子化対策子育て支援の上からも重要だと考えております。沖縄県におきましては、今年12月10日の平成14年第8回沖縄県議会において、稲嶺県知事の2期目就任あいさつの中で、市町村と連携を図りつつ、6歳児までの医療費無料化の検討を進める旨、あいさつをしております。枠拡大に伴う県の市町村に対する補助が、これまでどおり通院、入院の両方とも適用されるのかなど、その内容が今ひとつ明らかでない状況にありますので、情報収集に努めてまいりたいと思います。したがいまして、小学校就学前までの拡大については、県の動向を見ながら対処していきたいと考えております。 そのほかの御質問につきましては、担当部長より答弁させます。 ◎建設部長国吉真光君) 浦崎暁議員の件名2、生活環境行政について、小項目1、糸洲入り口など数カ所の排水処理についてお答えいたします。 市道福地小波蔵線移管手続き進捗状況について、南部国道事務所は、手続き完了までなおしばらく時間が必要とのことであります。現在、南部国道事務所へ占用許可を受けるべく、申請書の提出準備を進めているところであります。 次に、件名4、南区公民館に隣接する東側広場の整備についての御質問にお答えいたします。 南区公民館東側広場につきましては、現在、南区自治会が駐車場として利用しておりますが、一部南区児童公園に通じる公園管理道路があり、雑草等が繁茂し、管理に関し十分ではありませんでしたので、今後、雑草の除草及び放置ごみへの警告を行い、機能回復を図っていきたいと考えております。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 浦崎暁議員の件名3、自然保護行政について、小項目1、ウミガメ保護についてにお答えいたします。 現在、ウミガメ保護条例のあり方に向け、部内で勉強会を行っています。ウミガメの保護につきましては、年々数が減少し、絶滅危惧種に指定され、学術的及び文化的価値を有することから、本年度中には関係部課との検討会を開催し、具体的なスケジュールを確立していきたいと思います。 ◆23番(浦崎暁君) 件名1について再質問いたします。 実はきょう、私は、県の健康増進課に、この件について問い合わせました。実施時期については、市町村と調整次第、できるだけ早く実施したいということを言っておりました。そして、県が市に求めたアンケートによると、その内容について聞きました。糸満市は、県に準じたい意向を示し、県の補助対象を見ながら検討したいと回答していたということを聞きました。先ほど市長が言われたんですが、県の動向を見ながら対処したいということを答弁なされたわけですけれども、確認なんですが、県がその制度を拡大すると言っていますが、県と連携してその制度をやるということを、その決意を、意向を聞きたいなと思います。 ◎市長(山里朝盛君) 県知事は、就任でこのことを申されたわけですが、今ひとつ見えないのが通院、入院の両方が適用されるかどうかということもまだ十分把握しておりませんので、私どもは、そういうことを十分県もやるんだということであれば、市としてもそれは行っていきます。 ◆23番(浦崎暁君) 内容がまだ県と事務調整がついていないと。であれば、このような重要な子育て支援に関する政策で、糸満市の非常に重要な政策になりますので、早急に県と調整してやるべきではないかなと思います。部長にそれを伺いたいなと。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 市長からも御答弁がありましたように、県の方の情報収集が今まだできていない状況でありますので、早急に、そこら辺の情報収集に努めていきたいと。そういうことで県に準じて実施をしたいということでありますので、そのようにやっていきたいと思っております。 ◆23番(浦崎暁君) また市長に伺いますが、先ほど部長からも答弁ありましたが、県と同時にやるということですよね、制度拡大について。そういう意向をまた確認したいなと思います。市長、県と同時ということですね。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時22分)(再開宣告午前10時23分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎市長(山里朝盛君) この件につきまして、県と同時にということで、これは遡及はできない、その時点からスタートするわけですから、そういう内容の制度でございます。私どもも努めて、これは同時にやりたいという意思は述べておきます。十分に今、把握できていないということを先ほどから申し上げていますが、でき次第このことについては対処していきたいと思っております。 ◆23番(浦崎暁君) 県とこれからも情報収集、連携を強めて、早急にやると、来年度からということで求めます。 それでは、件名2について再質問します。 先ほど部長は、申請手続きを進めているということを述べられましたが、具体的に、これは市道に認定されていますよね。ですから、進めているというのは具体的に言うと、いつこれが接続できるのかということを伺いたいなと思っています。なぜならば、日常的にこの部分については水があふれて、写真持ってきましたが、非常に生活環境が悪い状況なんですよ。ましてや、先ほども質問にもありましたが、NAHAマラソンのコースでもありますし、早急に対処すべきじゃないかなと。その具体的な日程を伺いたいなと思います。 ◎建設部長国吉真光君) 再質問にお答えいたします。 この件につきましては、地元出身の議員からも幾度となく要請を受けて、南部国道事務所排水取りつけについて協議をしてきたところでございますけれども、市の方の市道認定、区域決定の一連の手続きについては、完了しておりますが、国道側が、完了まで今しばらく時間を要するということで先ほど申し上げたとおりでございます。この件については、道路占用という方法で処理をさせていただけるという協議が整いつつあります。その準備を進めているところでありますけれども、その占用の手続きについて、過去の例を申し上げますと、県営米須団地の排水のときにその占用手続きをとったことがございますけれども、約40日要しております。これから占用の申請書を作成して、申請をして約40日ということになろうかと思いますので、こちらとしては年度内の取りつけができるだろうと見ております。 ◆23番(浦崎暁君) 再度また、部長に伺いますが、年度内というのは来年の3月までという認識でよろしいんでしょうか。 ◎建設部長国吉真光君) お答えいたします。 そのとおりであります。
    ◆23番(浦崎暁君) 早急に対応して進めてもらいたいということです。 件名3、ウミガメ保護について。糸満市という場所が、西表島に行ったときに非常に注目されているということを聞いたんです。博物館に行ったときに担当者からいろいろ話を聞くと、アカウミガメアオウミガメ、タイマイが来るのは非常にめずらしいということで、実は、先ほど話した公共広告機構の広告なんです。ここはやっぱり、市当局も非常に認識されていると思うので、これテレビでも深夜とかに流されています。ですから、先ほど部長が言われた、年度内にも勉強会を立ち上げてスケジュールを決めていくということについて、例えば3月までには具体的なスケジュールが決められるのかということについても伺いたいなと思います。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 再質問にお答えします。 年度内、3月までには内部の検討会を立ち上げて、スケジュール等についても決めていきたいというふうに考えております。 ◆23番(浦崎暁君) 件名4について伺います。 南区公民館の東側広場、そこは草ぼうぼうになって舗装もされてないということで、当局としては、草を刈って、ごみについても注意を喚起していくということを述べられました。実は、これ抜本的な対策にはなり得ないなと思いますね。なぜならば、やっぱり草刈ったら草が生えてくるという状況が繰り返されるということなんですよ。ですから、最低限でも舗装して利用しやすいようにしてはどうかなと思うんですが、これについて、部長の答弁を伺います。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時32分)(再開宣告午前10時32分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎総務企画部長(山川国正君) お答えいたします。 件名4の南区公民館に隣接する東側広場の整備の件ですが、実は、この広場は、先ほど建設部長からもお答えがあったんですが、取りつけ道路と南区公民館の敷地が一体になってあの広場ができているわけです。南区公民館に隣接している部分が一部駐車場にもなっております。さっき言った取りつけ道路も一体になってあの形態ができているんですが、これからどうするかということでありますが、建設部は、ちゃんと取りつけ道路部分を管理していくと先ほど述べたんですが、残りの駐車場部分については、原則的には、南区公民館を管理している自治会の方が管理をいたしておりますので、そこから何も今のところ相談もございません。相談があれば今後また検討をいたしてまいりたいというふうに思います。以上です。 ◆23番(浦崎暁君) 整備するに当たっては、関係自治会、それと付近の住民、合意形成を十分になさって、将来的には整備をしてほしいということを求めます。 また、件名1、乳幼児医療費無料化について、私の考えを言って質問を終わりたいなと思います。先ほど市長のお話を聞いて、子育て世代、特に若い親に非常に大きな希望を与えたんじゃないかなと思います。糸満市においても子供の数というのが減少傾向にあって、非常に将来的な市勢、市の勢いが懸念されていると。この制度というのは、子育てを支援して、そしてまた、本当に子供たちを育てていきやすくなるという制度です。再度申しますが、県との調整を早急に図って、来年度実施に向けて、制度拡大をぜひともやって下さるようにお願いして、私の質問を終わります。 ◆24番(玉城英明君) 一般質問を行います。 件名1の水産行政と件名2の福祉行政について、2点についてお伺いいたします。 最初の質問は、水産行政について、お伺いいたします。 まず1点目に、水産試験場の移転問題についてでありますが、この問題は、平成11年6月定例会以降、水産試験場本場移転の動向が危惧されて以来、既に3年余が経過しております。同年11月に恩納村から県議会へ、同村臨時会の特別決議として、沖縄県水産試験場の恩納村への誘致について配慮してもらいたいという陳情が提出されていたのであります。本市議会において、同年6月定例会から県サイドの動向についての議論がなされたのも周知のとおりであります。本市議会は、水産試験場の移転を本市域内とすべく要請決議を、平成12年6月定例会において、全会一致で決議をして、県への要請行動を行いました。このような経過のもとに、さきの9月定例会で、本市の喜屋武漁港南側一帯を10月2日に視察するとの答弁を受けましたが、その内容を踏まえ、水産試験場移転計画進捗状況について答弁を求めます。 2点目に、南地区漁港整備についてでありますが、既に、係留施設の整備が今着工されているようですが、今後における整備計画の進捗状況について答弁を求めます。 最後の質問は、福祉行政について、お伺いいたします。 介護保険制度が実施されて、あと3カ月余で丸3年になろうとしています。この制度がスタートして以来、多くの市民から怒りや不満などが聞かれるのは言うまでもありません。1号被保険者は、即、年金から保険料が差し引かれ、2号被保険者は、国保税とともに徴収されるこの制度に、この不況下において納めるのに四苦八苦しているのが実態ではないでしょうか。年金受給者は、いや応なしに年金から保険料が徴収され、果たして無年金者のお年寄りの場合、家族支援などのもとで上納している以外、どのような実態なのか。1号被保険者における無年金者の滞納状況について答弁を求めます。 この制度の対象になっている2号被保険者は、40歳以上64歳までであり、文字どおり子育て真っ最中ともあれば、国保税とともに徴収をされる介護保険料は、高負担となり、年々滞納者がふえ続けていると言ってよいでしょう。そこでお伺いします。 2号被保険者の滞納状況について答弁を求めます。 自民党政府の年金改悪のもとに、特に若年層の年金加入者が減り続けていることは世論調査でも浮き彫りにされています。このことは、厚生年金受給資格が60歳から65歳に引き上げられ、公的年金制度に対する将来への不安のあらわれだと言ってよいでしょう。もちろん不況も最大要因となっているのは言うまでもありません。年金加入者の年金未納、滞納がふえ続けると、将来無年金者になるだけでなく、介護保険制度のもとで、1号被保険者になったときに、普通徴収の対象になります。現在でも1号被保険者の滞納者のほとんどが普通徴収の無年金者であります。介護保険料を納めないと介護サービスが受けられません。そこでお伺いします。 国民年金支払対象者数と滞納者について、滞納者は、特に将来無年金になるだろうと予測される実態数について答弁を求めます。 次に、老人福祉事業と老人医療から介護保険制度に移行したことによる、財政的軽減はどれくらいなのか答弁を求め、質問を終わります。 ◎市長(山里朝盛君) 玉城英明議員の御質問、件名1、水産行政について、その小項目1、水産試験場移転計画進捗状況についてお答えいたします。 水産試験場の移転についての進捗状況でありますが、現在、沖縄県水産課では、本年度の3月末までに、沖縄県水産試験場移転整備基本計画策定に向けた検討委員会を立ち上げ、その中で、移転先についても今年度内決定に向け取り組みがなされている状況であります。これまでの沖縄県水産課との事務調整を進める中での状況ですが、県は、私たち糸満市域内での移転を検討しております。 なお、そのほかの御質問につきましては、担当部長より答弁をさせます。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 玉城英明議員の件名1、水産行政について、小項目2、南地区漁港整備進捗状況についてお答えいたします。 現在、糸満漁港南地区に浮き桟橋と波除堤をL字型に延長する工事を施工中であります。以前の計画では、第5防波堤を南側に50メートル延長する計画でありましたが、シミュレーションの結果、波の高さが40センチメートル以下になるため、現在の計画から除外されております。また、工事完了後も泊地内係留ができない状態であれば、現在の計画を見直すとのことであります。 ◎市民部長(上原裕常君) 2件目の福祉行政、小項目1、介護保険制度について、(ア)1号被保険者の無年金者と滞納状況について、(イ)2号被保険者の滞納状況について、あわせて答弁させていただきます。 まず(ア)の1号被保険者の滞納状況についてですけれども、平成12年度は210件で161万9,000円、徴収率は89.6パーセントであります。平成13年度は325件、607万2,000円で、徴収率は88.4パーセントであります。平成14年度は10月末現在、4期までの納期到来分の滞納状況は934件で、1,104万9,000円で、徴収率は71.3パーセントとなっております。それから2号被保険者の滞納状況ですけれども、平成12年度は1,202件、996万5,000円、徴収率は89.6パーセントであります。平成13年度は1,291件、1,061万9,000円で、徴収率は89.1パーセントであります。平成14年度は10月末現在、4期までの納期到来分の滞納状況は2,072万円、徴収率は66.2パーセントです。 それから(ウ)の国民年金者数と滞納者についてお答えいたします。 本市の国民年金被保険者数は、平成13年度末現在、第1号被保険者が1万3,355人、任意加入者が127人、第3号被保険者が3,725人、被保険者総数で1万7,207人で、無年金者予備軍は2,187人となっております。以上です。 ◎福祉部長(上原悟君) 玉城英明議員の御質問、件名2、福祉行政について、小項目1、介護保険制度について、(エ)老人福祉事業と老人医療から介護保険制度に移行したことによる財政軽減分はについてお答えいたします。 介護保険制度が施行されました平成12年度決算と施行前の平成11年度決算の老人保健特別会計への実質上の繰入金と老人福祉費については、実質上の一般財源の額で比較をいたしますと、老人保健特別会計が4,649万3,000円、老人福祉費が3億2,979万3,000円の減となり、合計しますと3億7,628万6,000円の軽減となっておりますが、新設をされました介護保険特別会計に新たに一般会計から3億4,609万5,000円の実質上の繰入金があるため、差し引きをいたしますと、3,019万1,000円が減額になっております。 ◆24番(玉城英明君) 自席より再質問を行います。 まず件名1の水産行政についてでありますが、先ほど市長の答弁で、糸満市域内という答弁をなされたんですが、市域とはどこですか。9月定例会では10月2日に調査を行うということだったんですが、ちょっと答弁の内容がはずれているものですから、市域内はどこですか。 ◎市長(山里朝盛君) これは糸満市におきましても、西崎の地先でやるか、喜屋武でやるかという二つの意見がございます。私どもは、喜屋武に移った方がよろしいんではないかということを提唱しているわけでございますが、その辺がまだ県の態度は決まっておりません。ただし、このことについては、糸満で改築するんだという県の気構えがあります。そのことをお伝えしておきます。市域内とは、糸満市内ということです。 ◆24番(玉城英明君) 糸満市内というのはわかっているんですよ。私は、9月定例会で10月2日に調査を行うと答弁を受けていますから、再度、農水産商工部長に答弁を願います。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 玉城英明議員の再質問にお答えします。 視察は2カ所行っているようです。それと先々週、私も県の担当課へ行って来ましたが、どこだという、場所の決定はまだだということです。 ◆24番(玉城英明君) 場所2カ所はどこなのかと聞いているんですよ、2カ所は先ほど市長の答弁で…。 ◎市長(山里朝盛君) そのことは県の方で決めるわけでございますから、私どもはあちらがよろしいんじゃないでしょうかと進めてはおりますが、まだ決定はされておりません。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時52分)(再開宣告午前10時52分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 場所は、1カ所は前から計画がありました4′区域の土地でございます。県の埋立地、もう1カ所は喜屋武地区でございます。 ◆24番(玉城英明君) ちょうど3年前の6月定例会以降ですね、県の動向がやはり水産試験場の移転計画について、北部振興のもとでそこにやられるんじゃないかと、そういう動きの中で、私もその当時、当時の喜屋武出身の幸地浩議員も喜屋武地先に提起したんですよ。私もそのときに、やはり4′地域は将来的に人工ビーチが前に出て、その外海の方には養殖事業が展開されるという点では、喜屋武地先が適当じゃないかという提起もやったんですよ。そういう中で、この二つの地域がやはり今、調査を入れられていると。ぜひとも、当局においても、将来的に見た場合には、深層水と結合した、やっぱり21世紀の養殖事業を展開する場合には、喜屋武地先が本来適当じゃないかという点で行政的にも要請ですね、私はやってほしいと思います。その喜屋武地先沖の沖の曽根には、今、水産課にとっても新たな漁場を造成しているところで、水産試験場がこれが糸満市域にできれば、これからのつくり育てる漁業としての稚魚の生産が、今度の水産試験場の中には栽培センターも含まれているので、今までは本部や石垣から稚魚をとって放流していたという点では、本来糸満市独自に県の水産試験場とタイアップして、つくり育てる漁業がより一層発展できると。特に底物のミーバイ類の生産がなかなか手に入らないという点では、大量生産をして漁場がつくれるという意味では、やはり糸満市域への水産試験場の誘致を、市長、積極的に働きかけてほしいと思います。もう一度、市長の決意を伺いたいと思います。 ◎市長(山里朝盛君) 先ほども御質問の中で話がありましたが、今、恩納村と二つのことについて綱引きをしております。一つは、大学院大学、そしてもう1件は、この水産試験場の移転についてでございますが、この水産試験場は、私は大学院大学の一部だということで推挙して、また、そのことを多く言っているわけでございます。糸満市から水産事業のもととなる試験場をとるということは、これは県も考えていない。県の首脳部においても、これは糸満市につくるという意思でございますから、私は非常に半ば安堵もしております。それと同時に、これが漁業振興のもとにならないといかない。そのことについては、沖合にあります海洋深層水のパイプラインでの誘導、そしてその利用等も含めますと、1,400メートルもの深海から海洋深層水が取水できるのは私ども喜屋武地先にしかないんです。そういうことも考えますと、これは私は、ぜひそこにつくっていただきたいということを、これからも重ね重ね、県の意思は変わらないと思いますがお願いをしてまいりたいと思っています。 ◆24番(玉城英明君) 市長のその決意に、ぜひ水産試験場が誘致できるよう私どもは期待したいと思います。 次に、先ほど部長が係留施設の問題で、今工事していますね、この係留施設は、幾らぐらいふえるのか、増設数、それとこれができれば全体の係船可能な係留施設はどれぐらいになるかということ。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 総係留数でお願いしたいと思います。まず、3トン未満が42隻、3トンから5トンが12隻で、計54隻係留できる施設という整備で進んでおります。 ◆24番(玉城英明君) この総数で、今の糸満漁協組合員が係船できるでしょうか。そのことを答弁求めます。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 糸満には北地区、中地区、南地区がございますが、この地区ごとの漁家数はちょっと把握しておりませんが、平成12年末現在で、糸満市の漁家数が238戸ございます。その数からすれば54隻というのは確かに…、この地区だけですべてを賄えるというのは言えないと思います。 ◆24番(玉城英明君) 部長、実は、この南浜漁港ですが、1991年、平成3年ですか、漁港整備にかかわる県への申し入れを行っているんですよ、ちょうど11年前。当時の係船数は110ぐらいですかね。ところが、実際係船できるのは約40隻、ほかの船はほとんど護岸に応急処置してもらって係船していると。そうなればやはり半分以上が防波堤に係留しているという実態だったんです。そのときに県の方ではその護岸は下は空洞だから、その空洞に干潮時に船先を突っ込んでですね、満潮時になったらこの船が損傷を起こして大変な事態になるという点で、県の方では即、この年に鉄板を入れて応急処置をしたんですよ。それ以来、県としては、今8次計だから、この大きい工事については、9次計の中で整備をいたしましょうという約束をして、その9次計の初年度である平成6年に、波除堤が一つできたんです。その初年度に。ところが、9次計でやると言いながら、なかなか総合的な整備がやられていないままで、いわば応急処置したからそこにまだ係留しているという実態の中で、やっと浮き桟橋ができたんですよ。しかし、向かい側の防波堤だったら、ほとんどの船が100隻は係留できるという実態だったんですよね。残念ながら、今の漁家数を見たら60前後に減ってきているという対応のもとに、この浮き桟橋というのを県の方が提案してきて、合意のもとででき上がってきている。やはり、今ほとんど係留施設施設ができればこれはほぼ完成ですか、部長。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時02分)(再開宣告午前11時03分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 今、係留施設につきましては、今後状況を見ながら見直しも検討はしていきたいということだそうです。それと地域の要望があれば、防暑施設というんですか、暑さを防ぐ施設等も計画に入っているからやっていいですよと、そういうものも計画としてはございます。 ◆24番(玉城英明君) 部長、実際は、糸満漁協組合員は60前後に減っているんですが、船はまだ揚げられてあるんですよ、100隻超えるんですよね。組合員から外れたと。やはり今後の糸満漁業の発展次第では、新たに漁家数がふえていくと。漁場を造成した場合に可能性があるんで、ぜひともまだまだ足りない係留施設を、できれば、要望があれば増設していくと。それと台風、あるいはそれなりの荒れた天気のときに、前の防波堤が50メートル延長が、今度の係留施設をつくれば、浮き桟橋をつくれば静穏度を保てていいだろうという予測ですが、この4メートル以上の波で、場合によっては増設可能ですか、漁民の要望だったら。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 先ほども一応はお答えしましたが、今、県のシミュレーションでは、向こうは9次計にあった50メートルはつくらなくても、今の波除堤のL字型の分と浮き桟橋、それをやれば静穏度が40センチ以下にとどめられるんじゃないかということで工事を進めているようですが、県の説明からすると、もしそれでも十分な静穏度が保てない場合は、そのときまた考えますということでございます。 ◆24番(玉城英明君) 南浜漁港内の海底はヘドロで、アンカーを入れてもアンカーがやっぱり移動するという点では、前の防波堤ですね、状況を見ながらもし静穏度が保てないときには、ぜひとも増設をしてほしいと思います。今、様子を見てですね。 次に、福祉行政についてをお伺いいたします。 この介護保険制度を発足されてやがて、あと3カ月で3年と。次年度からは、介護保険料が大幅に引き上げられる。私の調べでは、担当課は5,843円の見込みだと、これ部長、確認ですが、そう聞いたんですが、そうでしょうか。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 ただいま、介護保険の事業計画の策定を行っているところですけれども、議員がおっしゃった数字、程度ですね、そういった数字が出ております。 ◆24番(玉城英明君) 先ほど平成12年度からずっと1号被保険者の滞納実態を見た場合に、やはりこの滞納実態についてほとんどが普通徴収の無年金者と見てよろしいですか。 ◎市民部長(上原裕常君) 1号被保険者の徴収実態という御質問ですけれども、無年金者の滞納状況等につきましては、現在のところ把握してございません。 ◆24番(玉城英明君) 介護の担当部長にお伺いしますが、制度を発足して以来、我が党の菊地君子議員を中心に、無年金者の滞納状況を要求しているんですよ、もう既に3年近くなりながら、この無年金者の滞納実態を知らないというのはどういうことですか。これ調査して初めてわかるんであって、介護長寿課はうちの担当じゃありませんと、これ年金の担当だと。お互い知らない、知らないで、国保年金課に行ったらまたわからないと。これ調べるのは、介護長寿課で調べないといけないんですよ。無年金者はどれくらいおるのか、277名なんですよ、平成13年度決算で。これ知っているんですよ277名。この方々がどういう状況にあるか調べるのは介護長寿課の仕事じゃないでしょうか。どうでしょうか。 ◎福祉部長(上原悟君) 確かに、議員がおっしゃるとおり、うちの方に国保年金課の方から、無年金者については277名という数字の報告はございます。しかしながら、全体的な把握については、今のところ私の方に情報が入っていないという状況であります。 ◆24番(玉城英明君) 介護長寿課に情報が入らないんじゃなく、介護保険から無年金者が何名なのか、市民だから、お年寄り65歳以上わかると思うんですよ。これをはっきりさせてこそ介護保険制度そのものができるんであって、普通徴収者が何名おるか、恐らく子供たちの支援、あるいはアパートとか経営している以外は、無年金者は払えないと思います。この無年金者は今後どうしていくかというのがやっぱり求められていると思うんですよ。やはり介護保険制度の中でも、医療保険各法の規定による保険料等に未納がある者に対する保険給付の一時差しとめ、これ介護保険法第68条だけど、こういったペナルティーが科されてくるんですよ。発足してあと3カ月余、仮に3年間普通徴収の1号被保険者の皆さんが払えなかった場合はどうなるんですか、部長。 ◎福祉部長(上原悟君) 払えなかった場合、3年以上になった場合は給付の差しとめということになります。 ◆24番(玉城英明君) ということになれば、やはり介護が受けられない事態になっていくと。行政というのは、我々の仕事ですが、市民の健康と福祉を増進すると口先ではそう言いながら、こういう方々を今本当に放置していいのかと。私、先ほど試算で、277名に来年4月1日から引き上げられるであろう介護保険料5,843円、この方計算してみれば161万6,751円、見込額でね。仮に、軽減しようと思ったら161万円、約162万円で市長、軽減できるんですよ、行政措置としてね。減免できるんですよ、やろうという気があれば。また、財源もあるんです。先ほどの部長の報告では、差し引き3,019万1,000円、福祉制度から介護制度に移行して、これだけ浮いているんです。しかし、これだけではないんですよ。実際は、3億4,609万5,000円、これは介護の特会に入っているからなんです。私たちの試算でも、平成13年の試算でも、かなりの金額が介護制度に移行して余ってきているんです。とりあえずわかる分、3,000万円で措置できるんです。その問題について市長の御見解を伺いたいと思います。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時14分)(再開宣告午前11時14分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 先ほど差し引き3,000万円余りの減額があるということを答弁しましたが、実質、この分については、会計上ではそういうふうになっています。しかしながら、決算におきましては、一般会計から介護特会に繰り入れた金額が4,500万円余りあります。その分については、黒字になっています。ですからその分を当然一般会計に返さなければいけない、ということになりますと、逆に1,600万円の増額になっているという状況であります。したがいまして、先ほど議員がおっしゃいました減額で措置できるのかと、できないのかというお話があったんですけれども、そういうことからするとその範囲内ではできないということになろうかと思います。 ◆24番(玉城英明君) これはね、部長、できないんじゃないんですよ。介護特会という新たな特別会計をつくっているんです。3億7,000万円も。単純計算をして、福祉制度から介護制度に移行して、特に老人のデイケアなど、あれ弁当代でデイケアを受けられました。一人で約1万円を使っているんですよ、前は。これが丸々浮いていると。単純計算しても、介護制度というのは金払いながら、利用料もやりながらやっているんだから、この特会をつくったからこそこういうことになっているんであって、実際できるんですよ、中身について。会計の操作なんです、これは。 もう一度、市長にお伺いします。市長の立場で、介護長寿課が無年金者を掌握していないという点では、介護保険制度そのもののこういった無年金者の立場というのを掌握しなくちゃいけないと思うんですが、市長の見解を求めたいと思います。その問題です。知らないといけないんです。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時17分)(再開宣告午前11時18分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎市長(山里朝盛君) 介護保険事業を運営していく上における無年金者の取り扱いでございます。非常にこれは込み入った内容でございますから、担当部長の方から答弁させます。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 先ほど277名については、年金係の方から報告があるんですけれども、実際我々の方に、社会保険庁ですか、そこからその名前についての報告がないと、それで把握ができないという状況があります。しかしながら、滞納している部分については、そこら辺の個々については、調査をすれば把握できるようになると思いますので、調べていきたいとそういうふうに思っております。 ◆24番(玉城英明君) 部長、そのとおりです。ぜひ、調査をして、収納対策室でわかると思うんですよ、現在277名の無年金者だったら、普通徴収で滞納になっているか、国保税と一緒になっているから、恐らく今の年金でも納めきれないと思います。4万円を超えているでしょう。ひとり住まいだったら恐らく国保のあれは、金額は最低徴収2万円ぐらいにしかなっていないと思います。これ以上に介護保険料が高くなっていると思います。納めきれない実態じゃないかという点なんです。財源も162万円ぐらい出せば、市長できるという点で、減免を本当にやる必要性が私はあると思うんですが、市長のこの問題に対しての見解をあらためて求めたいと思います。 ◎市長(山里朝盛君) 先ほども担当部長からお答えしましたが、このことに対する一般会計からの持ち出しというのが大きいわけなんですよ。そういうことで、160万円余りだからやりなさいということは、結局はこれは一般会計からやりなさいというようなことになろうかと思います。そのことについては、今のところ検討はしておりません。 ◆24番(玉城英明君) 市長、大変冷たいですね。今、無年金者の方があと3カ月余で納めきれない実態がありながら、しかしながら、まだ中身は掌握していない。ひどい話じゃないですか。戦後57年たって、やはり戦前、戦争の中で、今の65歳以上というのは教育も受けられない中で、字も読めない方も多いんですよ。そういう中で子育てをやりながら今日まで頑張ってきて、しかも27年間も米軍占領時代の中で苦労しながら、子供たちもたくさんいる中で、年金制度も受けられない中で、一生懸命やりながら取り残されているこの無年金者ですね、私は行政の温かい手を差し伸べてやる必要があると思いますよ、この糸満市をつくり上げてきたこういうお年寄りのために。家族が多くて払いきれない、本当にそういう実態もあるんですよ。あらためてですね、市長、私はこういう調査をして何名なのか。この中で減免をしていくということについて市長にあらためて要求して、質問を終わりたいと思います。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時23分)(再開宣告午前11時37分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◆17番(照屋仁裕君) こんにちは。一般質問に入る前に一言申し上げます。 今月から行われています資源ごみ分別収集に関しては、市民への周知が滞りなくできたことは、担当部課を初め、市職員、特に宮城課長を先頭に頑張った生活環境課の職員の皆様、サービス超勤もあったかもしれませんが、大変お疲れさまでした。市民部長もお疲れさまでした。今後も市政発展のため、御尽力を尽くされますようよろしくお願い申し上げます。 それでは、通告表に従い、一般質問を順次行います。 件名1、別棟(食堂、展望台)へのスロープについて、小項目1、食堂や展望台へ車いすで行くには、2階、3階の自動ドアを通り、スロープで行くが、午後7時に自動ドアが閉まるため、不便になるが、その対策は。 市民が待ち望んだこのすばらしい庁舎が、今年5月7日にオープンしました。広い駐車場、心落ち着くロビー、清潔感あふれるトイレ、さわやかな総合案内係などなど、本当にすばらしくなりました。庁舎にはいろいろな方がたくさんお見えになります。中には不便な場所を感じる方もいると思います。市長は、平成14年第3回定例会で東江光野議員への答弁で、「エレベーターを2機配置しており、車いすでも自由にどの階までも行くことができます」と答弁しております。また、「その他、段差等、危険箇所が数カ所あるということですが、これは使いなれれば解決するものだと思っております」とも答弁しております。しかし、そうでしょうか。車いす利用者やその他弱者にはそうではありません。特に、本員が感じたのはこの件であります。お伺いします。 食堂や展望台に車いすで行くには、本館の2階、3階の自動ドアを通り、スロープで行きますが、午後7時に自動ドアが閉まるため、不便となるが、その対策はどうなっていますか。 件名2、具志川市の産業廃棄物最終処分場停止による島尻のごみ受け入れについて、小項目1、いつまで受け入れるか、小項目2、予算関係は。 島尻消防清掃組合の粗大ごみを委託処理していた民間業者丸兼商会が平成14年11月22日、県から行政処分を受け、粗大ごみの処理ができない状況になり、糸満市・豊見城市清掃施設組合管理者の山里朝盛糸満市長は、「糸豊環境美化センターで緊急措置として処理する。お互いに助け合う必要があるが、搬入の際はきちんと分別収集してほしい」と述べております。そこでお伺いします。 いつまで受け入れるのか。予算関係はどうなるのか。 件名3、小規模作業所等への補助金について、小項目1、市には基準額を満たす予算措置をとる必要があると思うがどうか。 バブル経済の崩壊後、一向に日本経済はよくなりません。特に、我が沖縄県では、失業率が9パーセント台と依然高い水準にあります。健常者にとっても厳しい時代ですので、ハンディを背負う方々にはなおさらです。そこで県は、在宅の心身障害者の社会参加と自立支援を促進し、もって心身障害者等の福祉増進を図るため、市町村がその管内に所在する心身障害者小規模作業所に対して補助金を交付する事業を行う場合において、当該事業に要する経費に対し、沖縄県心身障害者小規模作業所補助金を交付するとあります。基本的には、補助金の交付額は、県が2分の1、市町村が2分の1となっております。補助額は、利用者規模別補助基準額によるものであります。そこでお伺いします。 市には、補助基準額を満たす予算措置をとる必要があると思うがどうかであります。 以上で、質問を終わります。再質問は自席より行います。 ◎市長(山里朝盛君) 照屋仁裕議員の御質問、件名3、小規模作業所等への補助金についてお答えいたします。 この補助事業は、平成10年度までは、沖縄県が心身障害者小規模作業所に対し、直接補助を交付する制度でありましたが、平成11年度からは、小規模作業所に対し、助成する市町村へ県補助金を交付する間接補助へ移行しております。その際、制定された沖縄県心身障害者小規模作業所補助金交付要綱の第4条で、交付金額の算定については、補助基準額と市町村が補助した額とを比較して、いずれか少ない方の額に2分の1を乗じて得た額とするという規定が設けられています。しかしながら、この規定どおりに実施すると、補助基準額に満たない市町村在の小規模作業所においては、補助金の減額となり、作業所の運営を苦しいものにすることになるとのことで、県は、平成11年度から平成14年度までは、同規定実施を猶予する期間を設け、平成15年度からは同規定に基づく予算措置を関係市町村に周知しております。 そこで御質問の、市には基準額を満たす予算措置をする必要があると思うがについてでありますが、本市には3カ所の小規模作業所があります。それぞれに補助金を交付しているところであります。議員のおっしゃる基準額補助には至りませんが、本市といたしましては、財政事情の大変厳しい状況でありますが、各小規模作業所の運営が苦しくならないよう、例年どおり補助を実施してまいりたいと思います。 そのほかの御質問につきましては、担当部長より答弁をさせます。 ◎総務企画部長(山川国正君) 照屋仁裕議員の御質問、件名1、別棟(食堂、展望台)へのスロープについて、小項目1、食堂や展望台に車いすで行くには、本庁の2階、3階からのスロープで行くが、午後7時に自動ドアが閉まるため、不便となるが、その対策はについてお答えをいたします。 庁舎の管理上、本庁舎北側及び南側の出入りは、午後6時に閉めて、その後は西側の管理用通路、中央管理室前でございますが、管理用通路を使用するようにしております。したがいまして、食堂や展望台を使用するには、安全管理上のこともございますので、1階の中央管理室の守衛にその旨言っていただければ対応をいたします。以上でございます。 ◎市民部長(上原裕常君) 照屋仁裕議員の具志川市の産業廃棄物最終処分場停止による島尻のごみの受け入れについてお答えさせていただきます。 まず12月10日に、糸満市、豊見城市、糸・豊清掃施設組合で構成する三者協議会の中でその件についての報告がありました。それを踏まえて答弁させていただきます。 まず、1点目のいつまで受け入れる予定なのかという御質問ですけれども、予定としまして、平成14年12月末から平成15年3月末までの約3カ月余の期間であります。 それから2点目の予算関係についてですけれども、現在、トン当たり1万9,500円、約3カ月間で300万円程度になるということを予想されているということでございます。 ◆17番(照屋仁裕君) それでは、件名1の方から再質問を行います。 庁舎建設に当たっては、福祉団体等から車いすでも不便なく移動できるようにという検討委員会とかがあったと思うんですが、それはどうですか。 ◎総務企画部長(山川国正君) 再質問にお答えをいたします。 庁舎建設に当たって、福祉団体等からの車いすでも不便なく移動ができるようにという意見はなかったかということについてでございますが、基本計画並びに実施計画の段階から、市の身障者団体と打ち合わせを行い、実施していこうという考えでありました。そのときに意見がありました。その際にも、建物5階すべての階にスロープで行けるようにできないかという要望もございましたが、現実的に緩やかなスロープの設置となると、その規模から考えて無理であると回答し、エレベーターで対応する旨、調整をしてまいりました。それから実施設計時には、水道局の屋上、展望台に車いすでは行けないという指摘を受け、3階から渡り廊下を設置して改善してまいりました。以上でございます。 ◆17番(照屋仁裕君) 水道庁舎の北側の方、2階から1階に降りるスロープがあります。そこは半分スロープ、半分から階段になっています。どういう設計になっているのかわかりませんけれども、そこの現場は市長はおわかりになりますか。 ◎市長(山里朝盛君) おっしゃるとおりであります。 ◆17番(照屋仁裕君) そこは、私の友人、車いすの方ですが、2階から降りるときにスロープがあると思って降りたらしいんですが、途中から階段になっていてびっくりしてUターンしたと言っていましたけれども、なぜそのような設計になったのかわかりますか。よろしくお願いします。 ◎総務企画部長(山川国正君) お答えいたします。 水道庁舎の屋上、2階に行く場合に、確かに今議員が指摘されるように階段がございまして、また一部スロープも設置していますが、庁舎の周辺に公園整備がございます。そこの庁舎前面ですが、西側もそうですが、大分上げて周辺整備をするという基本計画がございまして、それに合わせてスロープもつくるということで、今のものはどちらかと言えば建物本体だけの階段、スロープになっているわけですね。周辺を整備しますと、今の2階のところ一時とめてありますが、周辺の整備をしますと、そこをあけてこっちにスロープをつけて、そうしますと1階から食堂にも自由に上がれると。今はできませんが、そういうことで一時整備の中では今上がれないようになっております。これは議員が言われるとおり、現段階では障害者は階段がありますので上がれないという状況であります。 ◆17番(照屋仁裕君) 役所には、用務以外に、例えば食堂で食事をしたいとか、屋外ギャラリーで展望をしたいとかですね、そういう方もいると思います。実際、その場合は、わざわざエレベーターを使わなくても直接行けるようにしたいという要望があるんですが、自動ドアですね、平日はもちろんあいていますけれども、土日、祝祭日はあいておりますか。 ◎総務企画部長(山川国正君) 土日、祝祭日は、食堂の方も休業しておりますので、原則、2階、3階の通用門もかぎがかかります。エレベーターは動くんですが、2階、3階の通用門はかぎがかかりますので、展望台に行きたいということであれば、守衛の方に申し出てもらえればそこのかぎはあけられますので、可能かと思います。 ◆17番(照屋仁裕君) 障害者は、障害者に限らず、年配の方も足腰弱い方もいます。また、ベビーカーを持っている方もいます。やはりどうしても中からではなく、外からも直接行けるようにスロープを早目に設置してほしいという要望がありますが、どうでしょうか。 ◎総務企画部長(山川国正君) 先ほども申し上げましたが、庁舎の設計そのものが、周辺の公園整備、あるいは前面のアシビナーの整備との絡みでそういう設計になっておりますので、とりあえずそういう整備、次の整備の段階で外側にスロープをつけて、外からも自由に、階段、エレベーターを通らなくてもできるような整備は考えたいというふうに思っております。以上です。 ◆17番(照屋仁裕君) 次の段階とおっしゃいますと、検討としていつごろになるかわかりますか。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時58分)(再開宣告午前11時59分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎建設部長国吉真光君) その整備について、時期をお尋ねでございますけれども、公園整備については、平成18年度までの予定で現在計画を進めております。その中で整備をしたいということでございます。 ◆17番(照屋仁裕君) 平成18年度とは非常に長い気がします。確かに、スロープの場合は、幅もとります。段差を緩やかにするためには距離も必要になります。もし、それが平成18年度までかかるとするならば、簡易エレベーターを水道庁舎の横にですね、簡易エレベーターの場合は場所もあまりとらないし、費用もそんなにはかからないと思います。実際に、工事現場とか簡易エレベーターがあります。それの仮取りつけ等の検討はいかがですか。 ◎総務企画部長(山川国正君) 簡易のエレベーターを設置する考えはないかということだと思いますが、今のところそこまでは考えておりません。 ◆17番(照屋仁裕君) とにかくこの別棟の、最低でも2階までは早急に障害者が不便なく行き来できるように、対応を、先ほど守衛の方とも連携をとればやるとおっしゃっていますので、一日も早く解決できるようにお願いします。 次に、件名2、今回糸豊環境美化センターで島尻のごみを引き受けるわけですが、先ほど1日約1.7トン、トン当たり1万9,500円ですか、そして3カ月間約300万円の収入を見込んでいるという答弁を受けましたが、1日約1.7トン、それは十分受け入れできる量ですか。 ◎市民部長(上原裕常君) 1日当たりの受け入れにつきましては、十分可能だということでの報告を受けております。 ◆17番(照屋仁裕君) ごみが搬入されるのがふえれば、もちろんそこで仕事をしています現業職員の方々の仕事量がふえるわけですよね。その方々への説明はどうなっていますか。 ◎市民部長(上原裕常君) 今の御質問の趣旨は、現業職員への説明はどうなっているかということでございますけれども、組合の現業職員、委託先の現業職員がおりますけれども、そちらの方についても説明は既に終えておりまして、了解をいただいているということでございます。 ◆17番(照屋仁裕君) わかりました。 前年度も燃えるごみを受け入れているわけですが、そのときに近隣地域に迷惑料か、協力金か、名前の方はちょっとわかりませんけれども、そういうお金を出していますけれども、今回は、協力金とか迷惑料を支払う可能性はどうですか。 ◎市民部長(上原裕常君) 迷惑料につきましては、平成13年度におきまして、上里区の方に300万円を支払いしましたけれども、今回の場合は、去る12月2日の上里区の役員会において、迷惑料は支払わないということでの了解をいただいているということでの報告を受けております。 ◆17番(照屋仁裕君) はい、わかりました。 最後になるんですが、この件は、11月29日の新聞報道で知ったわけですが、特に、私は一部事務組合議員でもありますので、その前から何かしらこの清掃組合から連絡があってもいいかと思ったんですが、それは一部事務組合と糸満市議会とは若干違うんですが、それもきょうここで質問していいかどうかわかりませんけれども、この一部事務組合と議員に報告をする義務はあったのかどうかよろしくお願いします。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時05分)(再開宣告午後0時06分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎市民部長(上原裕常君) ただいまの照屋議員からの御質問は、事前に議員の方に連絡すべきではないかというような御質問であろうと思いますけれども、組合の方としましては、今回のごみ処理に当たりまして、通常の業務の延長だというふうに考えておりまして、最終的には、決算あたりでそういった費用関係が出てきますので、その中での報告になろうかと思います。 ◆17番(照屋仁裕君) わかりました。 次、件名3、小規模作業所等への補助金について伺います。 この補助金ですけれども、他市の状況はどうなっておりますか。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時07分)(再開宣告午後0時07分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎福祉部長(上原悟君) 他市の補助金導入の状況でございますけれども、平成14年度、具志川市、宜野湾市、平良市、石垣市、浦添市、名護市、那覇市、糸満市ということになっております。 ◆17番(照屋仁裕君) この補助金の予算の組み方なんですけれども、平成14年度の予算の歳入歳出の説明を当局から受けたわけですが、それで平成14年度の説明では、例えば夢工房さんの例をとりますと、県が2分の1、市が2分の1、計168万円になっていますけれども、これは決算でもそのようになりますか。 ◎福祉部長(上原悟君) 当初の予算では、県、あるいは市、2分の1ずつということで840万円と840万円というふうになっております。しかしながら、現状としましては、県からの補助は夢工房さんに対しましては、1,500万円現在入っております。そして市負担につきましては180万円ということで、合計額としましては1,680万円ということで、交付額にしては変わりはございません。そういった決算になると思います。 申しわけありません、訂正をいたします。最初から申し上げます。県補助金としましては84万円、それから市の方も84万円ですね。交付額は168万円でございますが、変更後は150万円と18万円ということで、合計額については変わらないということでございます。 ◆17番(照屋仁裕君) 私がこの予算書を見てちょっと不思議に思ったのは、それなんですよ。実際に予算では県2分の1、市2分の1、84万円、84万円分で、実際に県からは150万円おりました。ということは、やっぱり市も当初予算どおり84万円上げるべきではなかったかということで、県が150万円になったから、市はその分を引いて18万円になったということは、少し矛盾点があるのかなと思うんですが、その件に関してよろしくお願いします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 確かに、議員のおっしゃるとおり2分の1までは市の方も補助ができるというふうにありますが、本市の財政事情も大変厳しい状況でありますので、全体額では遜色がないように交付をしようということの考えでございます。 ◆17番(照屋仁裕君) 一応この要綱は、平成11年度から改正されましたけれども、平成10年度までのものもありますよね。その件の金額等がもしわかればお願いいたします。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時12分)(再開宣告午後0時12分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 平成10年度までは直接補助だったんですけれども、その数字について現在把握をしておりません。 ◆17番(照屋仁裕君) 最後になりますけれども、小規模作業所が3カ所補助を受けております。そのほかにもいろいろ作業所とかあります。今、たんぽぽ福祉作業所さんは、平成17年度の法人に向けて、一生懸命予算集めとか頑張っております。法人を目指すということは、大変厳しいのがあります。市としては、そういう作業所がもし法人を目指すのに頑張っているとか、何か手を差し伸べるとか、協力できることがあればよろしくお願いします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 法人に向けてということでありますが、こういった小規模作業所が法人に向けていく場合は、我々の方でもいろいろ意見を聞きながら考えていきたいと、そういうふうに思っております。 ◆17番(照屋仁裕君) ありがとうございました。ぜひ、この3件、一日も早く解決するようによろしくお願いします。以上で終わります。
    ◆19番(大城美智子君) 皆さんこんにちは。それでは、一般質問を行います。 今回は、保育行政のみを取り上げております。当局の誠意ある答弁をお願い申し上げます。 件名1、保育行政、小項目1点目、認可外保育園の「届け出制」について、質問いたします。 子供たちの健やかな成長は、みんなの願いであります。しかし、一部の悪質な認可外保育施設における乳幼児への虐待や死亡事故などが深刻な社会問題となり、児童福祉法の一部が改正され、今年10月から、すべての認可外保育施設は、運営開始から1カ月以内に都道府県に届け出ることが義務づけられ、利用者に対する情報提供や知事への運営状況の報告なども義務づけられました。一方、都道府県は、保育所の立入調査や事業停止命令、改善勧告などを行うことが定められ、指導、監督権限が強化されました。スタート時期の10月ごろに届け出制についてさまざまな憶測が飛び交い、閉園するところが多くなるとマスコミ等で報道がありましたが、実際はどうなのか。 届け出制の実施によって、指導基準が厳しくなったのか。認可外保育施設に対しては、児童福祉法が定めた基準よりも緩やかな指導基準が設定され、専門指導員による指導や研修が行われているようです。あれほど騒がれた届け出制です。理解をするために、届け出制の目的と内容、そして当局の見解をお伺いいたします。 小項目2点目、認可外保育園の公的補助の計画について、質問いたします。 沖縄県の保育園事情は、本土とはかなり異なり、全国で約6,000の認可外保育園がある中、約10パーセントの520カ所が沖縄にあります。本県では、2万2,312人の子供たちが認可外保育園に現在通っています。これは保育園に通う子供の47パーセントにもなります。全国平均の5パーセントに比べ、いかに沖縄県の認可外保育園が社会的な役割を果たし、なくてはならない施設であることがわかります。また、公立、認可保育園に入所できない子供たちは、おのずと認可外保育園に行かざるを得なく、待機児童の受け皿として救いの施設でもあるのです。 しかし、子供の保育環境や質の高い保育内容を求める現在では、公的補助のない認可外保育園では経営が厳しく、ボランティア精神で運営しているという声もありました。認可外保育園に初めて補助があったのは平成6年からで、子供の検診、行事費等で子供1人当たり約2,000円で、認可されている私立法人は子供1人当たり約100万円が補助され、今日まできています。認可外保育園に入園している子供たちにも行政の恩恵を受けさせるべきだと、私は、平成12年12月の一般質問で、ミルク代を何とか補助できないかと質問いたしましたが、そのときの答弁は、総合的に内部で検討するという答弁でありました。 その後、平成13年6月、我が党の砂川金次郎議員が、認可保育園と認可外保育園の補助の対比を具体的な数字でもって質問したところ、市長は、ミルク代になるか、ほかの助成方法があるか検討させてほしいと、初めて前向きな答弁をいただきました。そして引き続き、砂川議員は、9月の一般質問では、平成14年度からでも助成する考えがないか質問したところ、市長は、平成14年度予算に計上できるように努力すると答弁をして下さり、今年、平成14年度からミルク代の認可外保育園への補助が実現し、公的補助が前進したのであります。そこで質問いたします。 (1)本市は、平成14年度から認可外保育園にミルク代を補助しており、関係者からは喜びの声があります。しかし、依然として認可との格差が大きく、さらには届け出制となり、保育環境の向上が求められます。私はそれに伴い、公的補助が必要だと認識していますが、当局の見解をお伺いいたします。(2)本市の具体的な公的補助の計画があるのかお伺いいたします。(3)認可外保育園に対して、どういう根拠で、どの程度の公的補助が必要なのか、認可外保育園の関係者と一緒になって公的補助の具体案づくりを行っていただきたいと思いますが、その考えがないかお伺いいたします。(4)公的補助の具体案ができ次第、国、県に要請する考えがないかお伺いいたします。 小項目3点目、「認可外保育施設対策室」の設置を国・県に働きかける考えがないかについて、質問いたします。 沖縄県は、全国の中でも待機児童の割合が最も高く、認可保育園の入園児童に匹敵する児童が認可外保育施設を利用しています。しかも、その児童の約6割が保育施設を必要とする保育に欠ける児童であります。このような沖縄県の保育事情は、全国と比べて異常な状態であることがわかります。その背景には、戦後27年間の米国統治下にあった沖縄では、日本の法律が適用されにくいため、保育施策がおくれた特殊事情があります。県民所得が全国平均の7割を推移し、夫婦共働きが多い割には、保育施設の整備がおくれ、保護者のニーズに十分対応ができなかったことが要因となります。認可外保育施設が補完的役割を果たし、全国でも類のない認可外保育施設の多い県となっています。また、依然として待機児童が解消できない原因として、実施主体である市町村の財源が厳しく、需要を満たすだけの保育施設整備ができないことにかんがみ、私たち公明党は、去る11月23日に、第3回公明党沖縄県本部大会で、厚生労働省に、沖縄県認可外保育施設対策室の設置を要請する決議を採択しました。設置に向けて当局の見解をお伺いします。また、同じく県にも認可外保育施設対策室なるものを設置させるよう、働きかける意思がないかお伺いいたします。 小項目4点目、平成18年度までの法人化の計画について、質問いたします。 県は、新沖縄子供プランに沿って、平成18年度までに50の認可保育園をつくる方針があります。本市も平成16年に1施設が認可開園されます。(1)県の50施設の計画は、現在どれだけの申請があり、計画があるのかお伺いいたします。(2)本市は、平成16年度の1施設以外に、平成18年度までに法人認可の計画があるのかお伺いいたします。 最後に、小項目5点目、市の「保育対策委員会」を設置する計画がないかについて、質問いたします。 本市は、保育行政については、内部の専門部会を設けていますが、とりわけ問題と課題が多い保育行政ですが、専門部会で十分なのか、民間の意見や保育に携わる専門家、保育従事者などの意見も取り入れられる保育対策委員会を設置する考えがないか、お伺いします。 本席よりの質問を終わります。 ◎市長(山里朝盛君) 大城美智子議員の御質問、件名1、保育行政について、小項目1の認可外保育園の「届け出制」についての目的と見解についてお答えいたします。 目的は、行政による施設の効率的な把握、利用者への情報提供を強化し、保護者の適切な施設選択を可能とすること。悪質な施設の排除を徹底することとなっております。また、その内容につきましては、乳幼児を6人以上預かるベビーホテルや事業所内保育施設、一般的な認可外保育施設等に対し、施設の名称及び所在地と設置者の氏名及び住所や入所定員及び保育士等の職員数等を都道府県知事に届け出を義務づけするものであります。その届け出制に対する本市の見解につきましては、制度の影響等による認可外保育施設の状況を見きわめた上での対応策を検討する必要があると認識しております。 そのほかの小項目につきましては、担当部長より答弁させます。 ◎福祉部長(上原悟君) 大城美智子議員の御質問、件名1、保育行政、小項目2、認可外保育園の公的補助の計画について、小項目3、「認可外保育施設対策室」の設置を国・県に働きかける考えがないか、小項目4、平成18年度までの法人化の計画について、小項目5、市の「保育対策委員会」を設置する計画がないかについて、順次お答えをいたします。 まず、小項目2の認可外保園への公的補助の計画につきましては、届け出制に伴う保育環境向上のための公的補助の必要性に対する本市の見解及びその具体的な計画につきましては、その必要性等の判断も含め、沖縄県の11市の統一した具体的な計画を現在検討したいという考えから、沖縄県市長会の中で協議をしている最中であります。 次に、認可外保育園の関係者と一緒になって、公的補助の具体案づくりをすることについても、今後、沖縄県市長会の中で検討していきたいというふうに考えております。また、公的補助の具体案ができ次第、国、県に要請する考えがあるかにつきましては、県市長会で検討した結果、11市の統一案がまとまるということであれば、その案を県市長会を通して国、県に要請をする考えであります。 小項目3、公明党沖縄県大会で、厚生労働省に沖縄県認可外保育施設対策室の設置を要請する決議が採択されたことにつきまして、本市としては、市長会や関係機関と一緒になって国に要請するかを検討いたします。また、この件に関し、県に対して本市から要請するかにつきましても同様な考えであります。 小項目4の沖縄県新沖縄子供プランにおける、平成18年度までに50の認可保育園をつくる県の計画につきまして、現在、平成15年度に5カ所、平成16年度に8カ所を認可する計画があるとのことであります。また、本市における、平成16年度に1施設を法人認可する計画以外の今後の同様な計画につきましては、具体的な検討はしておりません。 次に、小項目5の本市に民間の意見も取り入れられる保育対策委員会を設置する考えはないかにつきましては、今のところ考えてはおりません。 ◆19番(大城美智子君) 自席より再質問を行います。 先ほど市長の方から、認可外保育園の届け出制について、内容や見解を答弁していただきました。ほんとに10月のスタート時点では、認可外の保育園の園長先生を初め、関係者からマスコミの言葉を借りてからかもしれませんけれども、ものすごい、閉園するんではないかと、そういう危惧する声が本当にあったんですよ。私たちもそうなのかなと、そういうとても心配する声を聞いて、今回あえて取り上げております。 私は、今回の届け出制は、公明党も推進した中でありますので、本当に悪質な保育園が内地の方ではあってですね、一部児童福祉法が改正されて、このような届け出制になったと認識をしておりますので、これからも沖縄県はこういう類がないと思います。それも信じております。しかし、中には指導基準が、例えば認可外保育園には緩やかな基準は設けられているんですけれども、16の指導基準があります。この指導基準は、従事者の数、それから有資格者の数、それから構造設備、保育室の面積、乳幼児室の区画、保育室の環境、トイレへの手洗いの設置、災害対応、保育の内容、保育の姿勢、保護者との連絡、給食の状況、児童の健診、職員の健診、調理員の検便、備える帳簿、この16の指導基準の項目があります。 私は、一昨日、県の保育のシンポジウムがありまして、宜野湾市民会館で行われましたけれども、ここに参加して、資料をいただいて、沖縄県の平成13年度の認可外保育施設の調査指導結果が県の福祉保健部長より説明がありまして、520カ所の認可外保育園の中から115カ所調査をしたと。そういうことを、今回指導基準を満たしている施設の割合をパーセントで出して説明がありました。特に心配される面が、児童の健診が10パーセントなんですよ。この施設が、10パーセントしか児童の健診を行っていないと。それから調理員の検便は17パーセント。この二つが10パーセント台で一番低くてちょっと心配な面がありまして、もし、こういう指導基準をクリアしないところに、例えばこれから指導とか監督、助言に行くと思うんですけれども、ほんとに経営的に厳しいんだと、それがほんとに健診もできない状況なんだと、そういう施設が私は出てくると思うんですよ。こういうクリアできないところはどうなるのか。こういうところは実際行って、現在も10パーセント段階ですので、これをクリアしないと悪質な施設になるのか。その辺の答弁をお願いいたします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えいたします。 議員から、一昨日に宜野湾市でシンポジウムがありまして、その中の資料で、児童の健診が10パーセント、それから調理員の検便が17パーセント、相当低いとの御指摘がございましたけれども、県の考え方としては、こういった基準に適合しないからといっていきなり事業の停止や、そういったものは求めないと。根気強く改善を指導するということでありますので、我々の市長会で検討している事項も、こういったものに対して子育て支援事業の中でできないのかということも含めまして協議をしている最中でございます。そういうことで私たちの方も努力していきたいというふうに考えております。 ◆19番(大城美智子君) 今の答弁を聞いて安心しました。中には、クリアできなかったら事業の停止命令を食らうんだよとか、保育士の数が足りないとだめなんだよと、こういう事業停止の命令を食らうんじゃないかという声が、情報が錯綜してですね、本当にそうなのかなととても心配したんですよ。今回の答弁を聞きまして、それは全くないと、しかし、根気よく県の方も指導をしていくという答弁であります。子供たちを安全な環境のもとで保育をさせるのが一番重要でありますので、しかし、悪質な、虐待のあるところは排除すべきだと思いますので、沖縄県はないと思います。一部のところがあったからこそこういうのができたと思います。立派な届け出制だと思いますので、頑張っていただきたいと思います。 次に、2点目の認可外保育園の公的補助の計画についてでありますけれども、先ほどの答弁では必要性はあるけれども、11市の統一した見解が必要だと、今後沖縄県の協議会ですか、そこら辺で検討もしていきたいと、そういう内容の答弁だったと思います。先ほど私は、県の指導基準の項目を紹介しましたけれども、この基準は、認可外保育園の皆さんが16項目の中で100パーセントクリアしているところは一つの施設しかないんです、1施設しかないんだとそういう紹介がありました。一番よかったのは、100パーセントのところは、保育室の環境と保育姿勢は、皆さん115カ所とも100パーセントの割合なんですよ。それからあとは、構造の設備とか、備える帳簿とか、そういうのは高くなっていますけれども、先ほど申し上げたように、児童の健診、それから調理員の検便、それから災害の対応、有資格者の数、そういったのが足りないんですよ、パーセントの割合が低いんですよ。有資格者の数は68パーセントとなっています。まだまだ低い状況ですので、ほんとに認可外保育園の皆さんには、そういったところは今後、指導とか助言もすると思うんですけれども、それに伴う公的補助は出すべきだと私は思っております。ほんとにクリアできなかったら何回も県から指導とか、根気よくそういうふうに言われたら、皆さん苦しくなると思うんですよ。県はこういうふうに一生懸命助言とか指導をするかもしれませんけれども、ボランティア精神で認可外保育園の皆さんが頑張っている中で、指導はするけれども、財政、公的補助はありませんよというのであれば、どうすればいいか、本当に困ってしまうと思うんですよ。そういう意味からして、どうすれば公的補助が得られるんだと、具体的な案づくりをぜひやっていただきたいんですけれども、先ほどの答弁では、認可外の保育園の皆さんと一緒になってやっていくということですか。それといとまんこどもプランがありますよね、これはたしか平成16年度に終了します。平成17年度からはまだ計画はありませんので、ぜひ、いとまんこどもプランを作成する考えがないか。その作成の中にきちんと公的補助、認可外保育園の皆さんに補助をしていくと、そういうことも明示していただきたいと思いますけれども、その決意のほどありますか、答弁を求めます。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時41分)(再開宣告午後0時41分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎福祉部長(上原悟君) 再質問にお答えをいたします。 平成16年度にいとまんこどもプランについて作成する考えはないかという御質問でありましたが、これは当然つくる計画でありますので、それは作成していきたいというふうに考えております。また、その中で、公的補助の導入についてできないのかどうかという御質問なんですけれども、これにつきましては、県、あるいは国になるかもしれませんが、そういった公的な補助も必要になりますので、その件につきましては、今後検討させていただきたいと思います。 ◆19番(大城美智子君) 少しはいいかなという答弁でありますけれども、子供たちに質の高い保育をするためにも、本土との格差があるわけですから、ただ、補助がほしいと国に要請するんではなくて、ほんとに具体的な、どうしてここが必要なんだと、そういう具体的な根源に基づいて公的補助の具体案づくりをやるべきだと思うんですよ。先ほどからの届け出制の件ですけれども、整備はしていきなさい、そういうふうに言ってもなかなか、やりたくてもできないのが実情なんですよ。私きのう、ある認可外の園長先生とお話をする機会がありまして、この方は、特に調理の方をやっていますけれども、お肉を買いに行くときにも、牛肉を買いに行くんだけれど、いかに安いところ、子供たちがおいしくいただくために、牛肉も定価の安いところを何軒も回って苦労してやっているんだよと、そういう切実な話があったんですよ。また、法人の方には失礼かもしれませんが、向こうはそういうものも考えないでパーッと買える状況なんだよと、無認可はいかに苦労して、何軒も回ってやっているんだよと、そういう苦労もぜひ知っていただきたいと。だけど、給食の状況が悪いとか、厳しい助言とか指導をされても、本当に経営ができないんですよ。本人たちは、今もボランティア精神で行っていますので、本当にそういうのでいいのかどうか。これには私は公的補助をやるべきだと思うんですけれども、再度答弁をお願いいたします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 認可外保育園につきましては、確かに経営的に厳しい状況があると、そういうことは承知をしております。そういうことがあるものですから、先ほども答弁しましたように、市長会の中で11市が率直な意見を述べ合っております。その中で、県外では駅前保育とかですね、そういった沖縄にはない制度があります。その中で、沖縄独自の制度ができないのか。例えば、戦後処理でできないか、あるいは子育て支援の中でできないかと、いろんな意見が今出ております。そういう中では、こういった公的補助も視野に入れながら知恵を出して努力をしていきたいとそういうふうに思っております。 ◆19番(大城美智子君) 市長会の中でも、率直な意見を言い合って沖縄独自のそういうプランづくりができないかどうか、そういう内容の答弁だと思いますので、ぜひ、認可外の保育園の皆さんの方にも足を向けて、どういうことを要望しているか、ほんとに意見も集約して、次年度は、この辺の具体案づくりに専念していただきたいと思うんですよ。私は、来年からすぐ公的補助をしなさいと、そう言っているわけではありません。次年度は、具体的な案づくりをして、国の方に要請をしていくということを言っておりますので、特に、次年度は具体案づくりに力を入れていただきたいと切に希望します。その具体案づくりを来年いっぱいでできるかどうか答弁を求めます。 ◎福祉部長(上原悟君) 努力をしていきたいとそういうふうに思います。 ◆19番(大城美智子君) くどいようですけれども、届け出制によっては、本当に、伴うそういう公的補助は私たちは当然だと思っております。ぜひ、実現に向けて頑張っていただきたいと思っております。 沖縄県の認可外保育施設対策室は、先ほど、本市としては市長会で一緒になって国へ要請すると、そういう内容の答弁でありましたので、ぜひ頑張って行っていただきたいと思います。公明党も、沖縄県議団も稲嶺知事に、国へ沖縄県の認可外保育施設対策室の設置をするように要請もしております。また、同じく、県に対策室の設置もあわせて行動しております。保育問題は、国、また県、市町村が歩調を合わせて行動しなければ、この問題は解決できないと思っておりますので、私も一昨日のシンポジウムを聞いて、解決するのかなと思いながらずっと最後まで聞いていましたけれども、途中から私は時間がなくて、5時ごろに退座したんですけれども、最後のまとめの方は聞けなかったんですが、多分まとめは出なかったんじゃないかなと思っております。かえって課題の方が多かったのではないかという気がいたします。その意味からも県だけではなく、ほんとに国の方が調査をして、研究をして、やっていくということを私たちは思っております。一昨日、部長も私の隣に座っておりましたので、シンポジウムに参加をして、「より良き保育をめざして 子どもの未来のために」というテーマでありましたけれども、部長のシンポジウムに参加しての感想、それから沖縄県の保育行政が本当に本土並みになったと、どういうふうにすれば本土並みになるのかなと、率直な答弁をお伺いしたいと思います。 ◎福祉部長(上原悟君) 一昨日、宜野湾市のシンポジウムの方に参加、というよりも傍聴したんですけれども、その中で、公立、あるいは法人、それから認可外、それから利用者、いろんな方々が意見を出されました。おのおのの考え方、それはいろいろとあると思うんですけれども、要は、子育てに対していかにあるべきかというのが一番要求される問題だと、そういうふうに感じました。しかしながら、その中で結論というのはほんとに出ませんでした。課題ということで皆さん持ち帰って、お互いの立場から話し合って、いいものをつくっていただきたいと、そういうのがまとめだったと感じております。そういうことで、我々も精いっぱい頑張りたいなと思っております。 ◆19番(大城美智子君) 4番目の法人化の計画についてでありますけれども、先ほどの答弁では、平成15年度に5カ所、平成16年度に8カ所と、13カ所しかまだ計画はないんですよね。50から引いたらまだまだあきがあるんですよ、37ですか。本市は平成16年に1施設認可になりますけれども、まだまだあきもありますので、まだ具体的な検討はしていないという答弁がありますけれども、今後、具体的にやる方向性はあるのかどうか、法人化に向けてですね、その答弁をお伺いいたします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 法人保育園をもっとつくる計画はないかという御質問なんですけれども、実は、12月に入りまして、保育所の待機児童の解消ということで県の方で協議をしております。その中では、糸満市の考え方としましては、平成16年度に60名の法人の新設を予定しております。それから1施設の30名定員の増、それから平成18年度にも1施設30名定員増と、あとは弾力化でもっていってそこら辺を解消するという計画を今出しておりますので、今のところ法人を新設するという考え方は持っておりません。 ◆19番(大城美智子君) 今の答弁は、待機児童は弾力化で解消に向かうんじゃないかと、そういうふうなことで法人化のことは考えていないという答弁でありましたけれども、ほんとに希望者がまだまだあるんですよ。最近でも法人化の件でいろいろ民生委員会では審議をしておりますけれども、本当に多い中、1施設をとるためにみんな一生懸命になってやっていますので、ぜひ、希望があれば申請と、クリアができれば私は認可をさせていただきたいと思うんですけれども、これが本当にできないのかどうか、再度。全くないんですか、方向性も決めたんですか、法人化は全くやらないと、そういうことなのでしょうか。 ◎福祉部長(上原悟君) 先ほども述べましたとおり、現在のところ法人化の計画はないんですが、ただ、現状としまして、待機児童を今現在把握しても数字がどんどん動いております。そういう中では、今後その状況も踏まえながら考えることはあろうかと思います。 ◆19番(大城美智子君) 時間がないですね。数字が動いているということで状況を見て、ぜひ、希望があれば認可をさせていただきたいと思います。 最後の保育対策委員会の設置でありますけれども、ほんとに内部だけでは私は不十分だと思うんですよ、保育行政の課題が多くて。先ほど演壇でも申し上げたように、専門家の方を招いたり、また保育従事者を招いたり、皆さんの意見を入れて糸満市のあるべきこと、ほんとに糸満市は今回は民間へ委託するのか、私は、一部は民間も入れていただきたいと思います。もう少し幅広い意見を入れるためにも、ぜひ再考して、保育対策委員会を設置していただきたいと思うんですけれども、最後に御答弁お願いいたします。 ◎福祉部長(上原悟君) 先ほども答弁をいたしましたけれども、保育対策委員会については、今のところ考えてはいないんですが、委員会は設置しなくても、そういった方々の意見はどんどん取り入れていきたいとそういうふうに思っております。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時55分)(再開宣告午後2時01分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◆8番(奥村幸巳君) こんにちは。一般質問に入る前にごあいさつを申し上げます。 昼食後のひととき、血液は胃に集中し、まぶたに叱咤激励で大変お疲れだと思います。目を閉じて精神を集中するのも結構だと思います。思い思いの個性あるポーズであとしばらくおつき合い下さい。平成14年第8回定例会一般質問の2日目、中日のトリを務めさせていただきます。 さて、昨年、市民の御支持、御支援により、糸満市議会議員に就任してはや一年が過ぎました。その間、国内、国外を問わず、歴史に刻まれる数多くの事象が噴出いたしました。バリ島テロ事件、イラク攻撃問題、イージス艦派遣等、県内では稲嶺知事の圧倒的信任を得ての続投、米軍将校によるレイプ未遂事件、そして地位協定改定問題等、数え上げれば切りがありません。 糸満市の身近な問題で、特筆すべきは、喜屋武地域が沖縄新大学院大学の三候補地の一つに残ったことです。非常に明るい事件です。しかしながら油断はできません。最終的に糸満市喜屋武地域に決定するまで、すべての市民が団結して頑張らなければなりません。糸満市にとって百年に一度あるかないかの大事業です。市民の先頭に立つ山里市長の大いなる決意と行動力を期待いたしております。自然も破壊しない、凶悪事件も発生しない、空港に一番近く、自然環境、新リゾート地域として着々と整備され、平和を世界に発信するいのりのまち、沖縄新大学院大学の関係者そして家族が、安全で、安心して、快適な暮らしができる糸満市こそ沖縄新大学院大学が存在するにふさわしい場所であります。決して、基地絡みの振興策にリンクしないよう、政府に強く要望するものであります。 さて、それでは一年の締めくくりとして、今年一年の議会活動を振り返りつつ、通告表に基づき提言を交えながら、一般質問を行います。 件名1、平成14年第2回、第3回及び第5回定例会一般質問事項の確認及びその後の取り組み状況について、小項目の3件について、お伺いします。 まず小項目1、嘉手志川公園整備事業について、お伺いします。 嘉手志川の重要性については、これまでの一般質問において何度も質問いたしましたが、歴史的重要性から再度質問をいたします。 1719年、徐葆光が冊封使・副使として琉球に来たときのことです。冊封使とは、皆さんも御存じのことでしょうが、琉球王が即位するとき、中国の皇帝の詔勅を奉じて渡り来る使者のことです。その徐葆光が琉球に来たときに書いた「遊山南記(ゆうさんなんき)」、南部島尻を視察したときの記録です。その冊封使・副使、徐葆光の案内役、ガイドを務めたのが「フマリ・スシラリア ユヌ中ヌ習イ 沙汰ンネーン・ムヌヌ ヌー役立チュガ」と名言を残した琉球五大偉人の一人、後の三司官・具志頭親方文若、蔡温であります。遊山南記によると、徐葆光一行は、蔡温等を案内人に南、島尻へ向かいます。小禄の大嶺、それから潮平、志茂田を通って、糸満白金巌の下、現在の白銀堂を視察し、高嶺に着きます。山南王の故城、いわゆる南山城跡から国吉山を眺め、城跡をおりると泉があり、大きく豊かな水が流れずたまっている、恵みの泉と書いて、「恵泉(けいせん)」と名づけました。亭に休んで、すくって飲むと澄みきってうまい。と記録されています。恵泉とは、嘉手志川、もしくはイビガーのことです。よほど感激したのか、そこで恵泉と題して漢詩、いわゆる漢文の詩を詠んでいます。訳文を紹介しますと、「ひしゃくですくうほどの水が一定して流れており、ひんやりとした水で故城のそばにある。ちょうど谷川におりてくむのにたえられるようであり、ずっと山中を流れ澄みきっている。石の割れ目が水脈に通じており、松林の間から水の流れる音が聞こえる。また、夕方の堤に馬を休め、ひとすくいして二日酔いの口に含む」と詠んでおります。それでは、糸満市議会の臨時の歴史教室を閉じまして、個別の質問に入りたいと思います。 山里市長は、3月定例会において、嘉手志川公園整備事業は、平成7年度に嘉手志川公園基本設計が策定され、計画面積が2.4ヘクタールと規模が大きいと答弁されておりますが、事業費はいかほどでしょうか。用地費、造成費、上物整備費等、費用別にお答え願います。また、現在、事業採択された公園整備の工事進捗を見計らいながら、実施年度及び実施期間を、実施計画の中で今後検討していきたいと答弁されておりますが、8カ月が過ぎました。この間、検討会議なるものがあったのかどうか御答弁をお願いします。3月定例会において質問しました、自然共生型地域づくり事業について検討したかどうかをお伺いします。 小項目2、報得川の清流化について、お伺いします。 一つ目に、3月定例会で、報得川の清流化対策について質問したところ、報得川汚濁原因の約68パーセントが畜舎からの汚水となっており、県や関係町村と連携を図りながら、畜産農家の指導をする旨、答弁されておりましたが、その後変化というか、進展があったかどうかお伺いします。二つ目に、6月定例会において、県の報得川関係予算について質問したところ、まだ把握してないとのことでしたが、平成14年度の県の報得川関係予算の計上額を改めて伺います。三つ目に、報得川清流化の抜本的対策について、今年の3月定例会において質問しました。その中で、当時の市民部長は、報得川の流れる関係町村である東風平町、具志頭村、大里村、そして管理者である沖縄県と毎年会合を持っていると答弁をされています。しかしながら、関係町村と連携も図りながら抜本的な対応を図ろうと思うんですけれども、なかなか前に進まなかったというのが実情であります。また、関係町村と毎年会合を持っているわけなんですけれども、踏み込んだ抜本的な対策ですね、そこに突っ込んだ議論はなかなかできないような状況でありますと答弁されています。なかなか前に進まなかったというのが実情とか、踏み込んだ抜本的対策、突っ込んだ議論はなかなかできないような状況に陥る最大の原因はなんでしょうか。御答弁をお願いします。 小項目3、平成16年度開設の法人保育所新設選定基準の「経営委託」等の概念について、お伺いします。 この質問に関しては、去る9月定例会において、福祉部長と何度もやりとりをしてまいりました。改めて9月定例会の会議録を何度も読み返してみました。私の読解力の足りなさなのか、さっぱり理解できませんでした。そこでお伺いします。 経営委託の定義、どういう意味なのか明解に御説明をお願いします。次に、選定基準の評価項目、(ハ)の保育所運営主体の評価の①認可保育所設置希望者の保育所経営歴。ただし経営委託を含むとありますが、これは園長の実績なのか、保育園の実績を意味するものなのかお答え下さい。三つ目に、県内、他の10市においても、これまでに認可外保育園を法人化した実績があると思われますが、それはどこの市でしょうか。法人化した際、市独自の選定基準を作成した市がありましたら、どこの市か御答弁をお願いします。 件名2、交通災害共済事業について、小項目の2件について、お伺いします。 まず小項目1、目的及び制度のあらましについて、お伺いします。 近年、沖縄の道路は急速に整備されつつあり、道路事情はよくなりつつありますが、それとは裏腹に交通事故は多発化の傾向にあり、それも大惨事につながるような大きな事故が増加しております。その中で、交通災害共済事業がどのような役割を担っているのか。交通災害共済事業の目的、その制度及び組織の概要について御説明をお願いします。 小項目2、糸満市における実績及び取り組み状況について、お伺いします。 交通災害共済事業の実施によって、糸満市民の福祉にどのような効果があるのか。また、市当局の交通災害共済事業に対する取り組み状況について御説明をお願いします。 件名3、道路整備事業について、小項目1の平成14年11月現在の執行状況と、今後の見通しについて、お伺いします。 今年3月8日、平成14年度事業予定箇所を視察し、市当局の説明を受けたわけですが、数多くの道路の未整備状態というか、工事が中断しているんじゃないかという印象が強く残っております。そこでお伺いします。 11月現在の道路整備計画路線の本数と、11月現在の執行率は何パーセントか、確実な数字をお答え願います。また、今後の道路整備事業の見通しについてお答え下さい。 以上の件について、御答弁お願いしまして、本席での質問を終わります。 ◎市長(山里朝盛君) 奥村幸巳議員の御質問、件名3、道路整備事業について、小項目1点目の平成14年11月現在の執行状況と今後の見通しについてお答えいたします。 現在、道路整備継続路線が12路線あります。11月現在、執行率が51.4パーセントとなっております。また、今後の見通しですが、平成14年度完了予定路線がそのうち2路線です。平成15年度完了予定路線が6路線となっております、六つですね。 そのほかの御質問につきましては、担当部長より答弁をさせます。 ◎建設部長国吉真光君) 奥村幸巳議員の件名1、平成14年第2回、第3回及び第5回定例会一般質問事項の確認及びその後の取り組み状況について、小項目1、嘉手志川公園整備事業についての御質問にお答えいたします。 初めに、嘉手志川公園整備事業にかかる事業費はどれくらいかかるのか、用地費、造成費等、費用別に当時と現在の費用でお伺いしたいとのことですが、嘉手志川公園基本設計が平成7年度に作成されておりますので、当時の概略で用地費が6億円、工事費は4億円で全体事業費は約10億円が見込まれます。現在も同等に考えてよいと思われます。 次に、実施計画の中での実施期間を検討されたかの御質問にお答えいたします。現在、採択され、実施している公園整備工事が国庫補助事業で3件、起債事業が4件と、工事が進捗する中、財源的な措置が厳しく進捗がはかどらない状況にありますが、このことも考慮に入れ、これから実施計画の中での実施期間を調整していきたいと考えております。 また、自然共生型地域づくり事業についての検討は行ったかの御質問にお答えいたします。自然共生型地域づくり事業という事業は、環境省からの補助事業でありまして、補助率3分の1、整備期間を2年間とするということが補助規定にありますが、この事業を導入するには、事業規模からしまして、補助率が低率のため、財源を圧迫しかねないところがあり、通常の公園整備事業を考えております。 ◎市民部長(上原裕常君) 奥村幸巳議員の御質問、件名1、平成14年第2回、第3回及び第5回定例会一般質問事項の確認及びその後の取り組み状況について、小項目2、報得川の清流化についてお答えします。 平成14年第2回定例会での奥村幸巳議員の御質問に対する答弁の中で、報得川汚濁原因の約68パーセントが畜舎からの汚水となっており、県や関係町村との連携を図りながら、畜産農家に対して指導を行い、清流化対策に対応したいとお答えしましたが、その後、県南部福祉保健所と連携し、畜舎汚水の垂れ流しをしている業者を特定し、平成14年12月20日までに改善計画書の提出を求めるなど、清流化に向けての指導を強化しております。また、第3回定例会御質問の県の報得川関係の予算は、とのことですが、河川対策として国の補助事業で土砂のしゅんせつのために4,000万円が計上され、県単独事業として2,200万円をかけ、蛇行改修のため拡張工事を字与座付近で行っております。水質保全対策としては、5,120万6,000円が予算計上されていますが、この予算は、県管理の2級河川全河川の水質保全対策費であり、水質検査が主で、報得川だけの予算はわからないとのことであります。次に、報得川清流化の抜本的対策について、関係町村との連携で踏み込んだ抜本的な対策、突っ込んだ議論ができない状況の原因はとのことですが、報得川の源流から下流までの各市町村の流域での、汚染の度合いの認識の違いによる取り組み状況及び報得川が県管理の2級河川のため、県の治水機能優先の河川改修工事等がなされたことによるものと考えております。 それから件名2、交通災害共済事業について、小項目1、目的及び制度のあらましについてお答えいたします。 交通災害共済事業とは、年間1人当たり500円の共済掛金を納めて、交通災害共済組合の会員になっていただき、市民が交通事故に遭われたとき、直ちに、最高で100万円の見舞金を差し上げて、出費の一部に充てていただこうという趣旨で、県内全市が市民相互扶助の精神に基づき、昭和57年共同で設立した共済事業であります。 次に、小項目2、糸満市における実績及び取り組み状況についてお答えします。 糸満市における実績については、平成14年3月31日現在、糸満市民の組合加入者数は3,194名で、加入率は5.68パーセントであります。県内全市の平均加入率が6.22パーセントですから、糸満市民の加入状況は10市中第6位であります。見舞金の支給状況は昨年度お一人で、100万円を支給しております。現在の取り組み状況は、毎年3月初めの自治連絡員会で、この事業の趣旨説明をいたしましてから、全世帯への説明用チラシと申込書の配布をお願いしております。また、広報いとまんへの掲載、さらに庁舎1階ロビーや担当部署であります市民生活課に説明用チラシと申込書を備えて、常時加入できるよう準備を整えているところであります。交通事故は、年々多発しております。万一の被害に備えて全市民がこの共済組合に加入されますようお勧めしているところであります。議員の皆様におかれましても、御家族、知人、友人の皆様への加入呼びかけに御協力下さいますよう、この場をかりて、重ねてお願い申し上げます。 ◎福祉部長(上原悟君) 奥村幸巳議員の一般質問、件名1、平成14年第2回、第3回及び第5回定例会一般質問事項の確認及びその後の取り組み状況について、小項目3、平成16年度開設の法人保育所新設選定基準の「経営委託」等の概念についてお答えをいたします。 まず、1点目の経営委託の概念でありますが、辞書によりますと、委託というのはゆだねるということであります。ゆだねるということは、相手がありますから、相手に経営をゆだねる。つまり経営を委託するというふうに考えております。それから2点目の選定基準の評価項目、(ハ)保育所運営主体の評価の①認可保育所設置希望者の保育所経営歴、ただし経営委託を含むとあるのは、認可保育所設置希望者の実績のことであります。それから3点目の県内他の10市中、これまでに認可外保育園を法人化した実績のある市は、石川市を除く9市であります。また、その際に、市独自の選定基準を作成した市はありませんでした。 ◆8番(奥村幸巳君) 自席から再質問をさせていただきます。 まず、嘉手志川公園整備事業についてですが、当時の事業費で10億円ということになるわけですね。現在の公園整備事業で金額の大きい事業がかなりあるようですが、山里市長は規模が大きいと、これは面積的規模なのか、金額的規模で規模が大きいと言われたのかお答えお願いします。 ◎建設部長国吉真光君) 再質問にお答えいたします。 規模が大きいというのが面積なのか、金額なのかということでございますが、両方でございます。 ◆8番(奥村幸巳君) 両方ということですが、いわゆる事業費についても10億円で規模が大きいということですね。しかし、現在執行中の公園事業ではかなりの金額的規模の大きい事業が実施されているようですが、それと比較してどうお考えですか。 ◎建設部長国吉真光君) 現在、進捗中の公園事業が3件ございますけれども、潮崎町において進めております南浜公園につきましては、公社の裏負担をもとにして公園事業が進められておりまして、ほとんど市の持ち出しがないというようなことも、規模の大きさと相反して事業がスムーズに進んでいるというようなこともございます。それからロンドン杜公園、それと山巓毛公園でございますけれども、ロンドン杜公園につきましては、大規模の土地を比較的容易に取得できたということもございます。それから山巓毛公園につきましては、周辺に、用地の区域内にたくさんの人口が、利用者がいるということもございまして、そういうことも含めて比較をしなければいけないという状況でございます。 ◆8番(奥村幸巳君) 今、建設部長の方から、ロンドン杜公園の話が出ましたが、ロンドン杜公園の方はかなり事業規模が大きいですね。たしか、嘉手志川公園整備事業の方が基本設計が早かったんじゃなかろうかと思いますが、このあたりはどういう理由によるものでしょうか。お答え願います。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時27分)(再開宣告午後2時29分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎建設部長国吉真光君) 再質問にお答えいたします。 ロンドン杜公園の採択が早くなりましたのは、公園内に図書館を設置したいということで、公園の採択を早めたという経緯がございます。 ◆8番(奥村幸巳君) 今の建設部長のお答えにある図書館といいますのは、現在の中央図書館のことでございますか。じゃあ、今公園内には入っておりますか。公園内にあるんですか、お答え下さい。 ◎建設部長国吉真光君) お答えいたします。 市立中央図書館は、公園の中にございます。 ◆8番(奥村幸巳君) 御答弁ありがとうございました。 嘉手志川公園整備事業の中で、私はどうしてもこの事業については、早期の導入をお願いしたいと思います。その理由といいますと、最近、非常に湧水量の減少が甚だしいですね。原因は、土地改良区であるとか、ゴルフ場の開発、それから最近目に余るのがコーラル採掘があります。市当局は、開発現場等を定期的に調査しておられますか、お答えを願います。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時31分)(再開宣告午後2時31分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎市民部長(上原裕常君) 定期的にパトロールをやっているかという御質問でございますけれども、それについては、一応関係課で定期的にパトロールをやっております。 ◆8番(奥村幸巳君) 実は、最近のことですが、1週間ぐらい前ですか、不法採掘現場が見つかりまして、これは市に対して厳重に注意してほしい旨を要請しようと思っておりましたが、業者の方が、自発的に中止しましたので、今回は出しておりません。そういったことで、嘉手志川上流域のそういった開発などが非常にふえてきております。私は、どうしてもこの嘉手志川公園というものを、やはり自然を配した、自然のわき水を利用した公園をつくりまして、市民に徹底して自然環境を守る意識を植えつけさせたいと思っております。 それで私の提案ということでございますが、この公園事業につきましては、上物については、それほどロンドン杜公園のようにきちんとやる必要はないと思います。最小限度、トイレとかシャワー室程度にとどめるような感覚でよろしいかと思いますが、そういう計画を変更する意思はございませんか、御答弁をお願いします。 ◎建設部長国吉真光君) お答えいたします。 地元の方からそういう要望がございますれば、非常にいい提案かなとも思いますし、その辺については検討させていただきたいと思います。 ◆8番(奥村幸巳君) 前向きな御答弁ありがとうございました。ちょっと時間がありませんので、はしょりますが、私はまた、もう少しそういった意味では、自然を利用した蛍公園であるとか、水生動植物が観察できる学習的な公園。それから先ほどお話しました徐葆光の漢詩等の歌碑を建立するとか、モニュメント広場的な検討も必要じゃないかと思います。それから嘉手志川の水が周辺農家の用水として使われておりますので、用水ため池を掘ったりして、そこに水生動物を飼育するとか、いろいろございます。そういった形でやっていけばかなりの事業費が縮小されるんじゃないかと思います。そういった意味では、大里区民はどちらかと言えば、年に2回の清掃等を兼ねて、用水路の業者がやるような泥さらいとか、そういったことまでやっておりますので、市長、嘉手志川公園整備事業が早急に採択されますよう、特段の御配慮と政策的な判断をお願いしまして、この件に関して質問を終わります。 小項目2、報得川の清流化についてでございますが、先ほどの答弁で、かなり進展があるようですが、いわゆる保健所の方からの指導とかそういったものがございますが、畜産農家もやはり生活が、経費がかなり厳しいと思います。そういった意味で畜産振興の観点から、農水産商工部長にお伺いしますが、その辺の対策というものはどういうふうになっていますでしょうか。御答弁よろしくお願いします。 ◎農水産商工部長玉城一春君) お答えいたします。 今、そこら辺の対策につきましては、保健所の方から直接畜産農家の方に指導があったということで、今、経営改善計画、先ほど市民部長が答えておりましたが、今月20日までですか、経営改善計画を出すように言われているということで、うちの担当の方に習いに来ていたそうです。そこら辺を勘案しながら、今後、市民部と一緒になって取り組んでいきたいと思います。 ◆8番(奥村幸巳君) ただいまの答弁についてもう少し発展させまして、いわゆる予算として、事業として補助的に後押しをするような計画はございませんか。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 予算としましては、現在ある予算しか、特別にはありません。それだけしかありませんが、ほかの手だてを今考えているところでございます。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時37分)(再開宣告午後2時38分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◆8番(奥村幸巳君) 次年度以降、まだ予算編成中だと思いますが、次年度予算にこれから検討していくという考えはございませんか。 ◎農水産商工部長玉城一春君) 先ほどちょっと遠回しの言い方をしたんですが、別の件で今対策を考えている最中でございます。予算について、それをふやしていくかどうかについては、今のところまだ考えておりません。 ◆8番(奥村幸巳君) 報得川の清流化については、今後、関係町村との連絡を密にしなければいけないと思っております。最後になりましたので、提言という形で話させていただきますが、いわゆる県管理といえども、南部の中核都市を標榜している糸満市がリーダーシップをとって、報得川上流町村に積極的に働きかけるべきではないかと思っております。清流化と河川の水量を確保することも重要であります。農業集落排水事業で、いわゆる終末処理水を報得川に向ける検討、それについては、また関係町村との検討会、このような働きかけをしたことがありますか。それから今後、働きかけをする意思はあるでしょうか。御答弁お願いします。 ◎市民部長(上原裕常君) 関係町村との関係を密にし、いろんな対策を講じたらどうかという御提言でございますけれども、一応この件につきましては、今、報得川の関係市町村で構成する協議会がございます。その中で、そういった提案もしていきたいというふうに考えております。 ◆8番(奥村幸巳君) いわゆる南部の中核都市を標榜している糸満市ですので、ぜひリーダーシップをとってもらいたいと思います。小項目2についての質問を終わります。 小項目3については、後ほど再質問させていただきます。 件名2、交通災害共済事業について、小項目が2件ございますが、目的及び制度のあらましについては、先ほどの説明で理解いたしました。 小項目2、糸満市における実績及び取り組み状況について、その中で、あらゆる手段といいますか、そういったものを使っておられるようですが、いわゆるイベントとかそういった中で、勧誘といいますか、そういった加入促進をやったことがございますでしょうか、お願いします。 ◎市民部長(上原裕常君) 今の御質問は、加入促進について、イベントの中でピーアールしたことがあるかということでございますけれども、私の記憶ではないというふうに思っております。 ◆8番(奥村幸巳君) これからそういったものを、糸満市はいろんな祭り、イベントがございますので、そういった中での加入促進、たしかそういったものはある程度の記念品というんですか、そういったものも出せるようなシステムだと思いますので、そういったものを盛んに使われてはいかがでしょうか。 これは、事務費が出ていると思いますが、事務費は幾らですか。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時42分)(再開宣告午後2時43分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◆8番(奥村幸巳君) 私の方で答弁いたします。 交付金として、加入者1人当たり30円が出ております。都市交通災害共済組合からですね、その金の処理状況ですが、自治会に全部出しておられるのか。それとも市の方でまた、何パーセントかを取っておられるのか。いかがですか。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時44分)(再開宣告午後3時01分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎市民部長(上原裕常君) 先ほどの御質問ですけれども、30円をどういった形で還元しているのかという御質問ですけれども、現在、そのまま通帳の方に積み立てられておりまして、市の方で預かっているという形になっております。 ◆8番(奥村幸巳君) これは、自治会の方への補助といいますか、手数料の支払いとかそういったものはございませんか。 ◎市民部長(上原裕常君) このキックバックされている30円につきましては、使途については、特に制限がございません。そういったことで、今まで特定の通帳にずっと積み立てられてきている経緯がございます。今、その分について自治会に補助金みたいな形で流しているかどうかという内容でございますけれども、それについてはございません。 ◆8番(奥村幸巳君) 積み立てされているようですが、現在の残高は幾らになっていますか。 ◎市民部長(上原裕常君) 今現在の残高では、48万8,265円です。 ◆8番(奥村幸巳君) もう少しあるかと思っておりました。実は、平成13年度の加入者数を見ていますと、先ほど答弁にもありましたように、糸満市が5.68パーセント、県全市の平均が6.22パーセント。これ県内ですとどっこいどっこいという感じがしますが、これが他県にいきますと、加入率がかなり50パーセント以上もいくようなところがございまして、県内では交通災害共済組合の相互扶助的な事業というものに非常に関心が薄いようですね。いわゆる都市交通災害共済組合があって、そこから出てくるんで、それはある程度機械的に自治会の方へ配布して加入しているというような感じが見てとれないこともないですので、もう少し、先ほども話したようにいろんなイベント等でもう少し積極的にやっていけば、こういった財政収入ですね、財源がふえていくんではなかろうかと思います。これはもうけると言ったら非常に、失礼といいますか、不謹慎な言葉になるかもしれませんが、お互いに助け合いをするという中から生まれてくるもので、また、これ市を除きますと、町村の交通災害共済組合というのがありまして、そこでは交通遺児の一時金の支給であるとか、それから安全帽とか、安全傘とか、そういったものを児童に支給したり、そういった事業をやっておりますので、ぜひそういったところも今後検討してもらっていけばよろしいかと思います。以上で、この件に関しての質問を終わります。 続きまして、件名3、道路整備事業についてのことですが、再質問をいたします。 平成14年度完了予定路線、平成15年度完了予定路線の路線名を教えていただけますか。建設部長、よろしくお願いします。 ◎建設部長国吉真光君) お答えいたします。 平成14年度完了予定の路線は、南浜1号線の1工区と西崎小学校線の2路線でございます。平成15年度の完了予定路線は、座波阿波根線、南浜1号線の2工区、北波平武富線、大里国吉線、照屋公民館線、南浜3号線の6路線となっております。 ◆8番(奥村幸巳君) ちょっとまとめて再質問しますが、平成13年度の各路線別の整備率、これ平均で結構です。トータルの平均ですね。それから事業採択が10年を経過している路線及び事業完了できない理由はなんでしょうか。それから用地取得及び物件補償の交渉回数は平均で何回ぐらいやっておりますでしょうか。よろしくお願いします。 ◎建設部長国吉真光君) 路線別の平成13年度末の整備率についてお答えいたします。 座波阿波根線が79パーセント、真壁名城線が40.3パーセント、南波平山城線で57.1パーセント、南浜1号線1工区で97.7パーセント、南浜1号線の2工区で83パーセント、阿波根潮平線で41.8パーセント、北波平武富線で58.4パーセント、大里国吉線で73.6パーセント、照屋公民館線63.3パーセント、南浜3号線59.7パーセント、西崎小学校線89.9パーセント、安田多原線につきましては、まだ進んでおりません。 それから事業採択から10年を経過している路線についてでございますけれども、その理由でございます。座波阿波根線について、用地取得及び物件補償が困難であったということでございます。 交渉回数が平均何回かということでございますけれども、その回数については資料をちょっと持ち合わせておりません。以上でございます。 ◆8番(奥村幸巳君) それでは、用地交渉については、なぜかと言いますと、ほかの町村では通常大体20回ぐらいは交渉されているようだと耳にしております。これについてもう少し交渉する粘りを持ってほしいと思っております。それから10年未満の路線で、事業完了年度の変更がありましたらその件数をお答えいただけますか。その事業のおくれの原因は何でしょうか、主な原因をお願いいたします。 ○議長(大城正行君) 休憩いたします。(休憩宣告午後3時09分)(再開宣告午後3時09分) ○議長(大城正行君) 再開いたします。 ◎建設部長国吉真光君) 10年未満の路線で、当初計画から完了がずれていることについての主な理由はということでございますけれども、その件については、大きな理由として二つございまして、一つは、用地交渉が難しいのがあるということと、事業費の内示が思うようにつかないというところがあります。この2点が主な理由でございます。 ◆8番(奥村幸巳君) 私は、これまで何度か話しておりますが、いわゆる用地交渉が難しいと、物件補償の交渉が難しいと、そういった中で土地開発公社を何でうまく利用しないのか、活用するように検討しないのか。その辺を今後やっていただけたらよろしいんじゃないかと私は思っております。今後、インフラ整備というのは快適な生活環境づくりに欠かせないものなので、早期完了をお願いしたいということで、この件に関しての質問を終わります。 最後になりましたが、件名1、小項目3、選定基準の「経営委託」について質問いたしますが、先ほど部長が話していました経営委託、ゆだねるという意味がございますが、そういったのは、遊具の有償譲渡、建物の賃貸等が経営委託といえるのか、いわゆる経営委託というものと経営移譲との違いが私は出ているんじゃないかと思います。私の理解の仕方ですが、それは経営委託ではなくて、経営移譲、経営を譲り渡したと私は解釈しております。その点について福祉部長の御答弁をお願いします。 ◎福祉部長(上原悟君) お答えをいたします。 経営委託というよりは、譲渡があったんではないかという御質問なんですけれども、その件につきましては、現経営者であります上原優子さん、それからその前のKさんですね、その方をお呼びしましてその状況について聞いております。その中で、このお二人からのお話は、信頼関係において、お互いの個人的信頼関係において委託をしたという言葉を使っておりますので、私どもとしましては、個人間でありますからそのように解釈をしております。 ◆8番(奥村幸巳君) これについては、時間がちょっとなくて、次回にまた質問したいと思いますが、風聞によりますと、市職員や市会議員が願者の園を訪れ、調査なのか、吹き込みなのか、不可思議な行動をとっているらしいということを耳にしております。私がこういう質問しました論点というのは、選定基準のことです。この中で、いわゆる個人の誹謗中傷に終始していることを耳にしています。市職員としての資質、市議会の品位をおとしめることは厳に慎むべきことだと思います。私も今後も市職員とともに、我々も、資質の向上と糸満市議会の品性の向上に努め、市民の福祉増進に寄与することを再認識してこの質問を終わります。―――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(大城正行君) 以上で、本日の会議を終了いたします。(散会宣告午後3時14分)...